悪いこと ページ11
香澄さんが去っていって、この場は静まり返る。
．
智「…ねぇ２人とも、なんか飲む？」
最初に口を開いたのは大野さんだった。
「へ？」
和也「…俺コーヒーで。」
．
私は、何故このタイミングなんだ？とか不思議に思ったのに、二宮さんはサラリと答える。
智「ん。…あー、じゃあAちゃんはココアでいいかな？」
「あ、はい…」
．
．
しばらくして、机の上に、私の目の前には甘い香りのするココアが置かれた。
智「どうぞー。」
「ありがとうございます。」
和也「どーも。」
．
コーヒーを啜る音、ココアを啜る音、時計の秒針が進む音、それしか今の空間に音はない。
そしてその空間を今度は二宮さんが崩した。
．
和也「…で、新作メニュー会議って何よ？」
新作メニュー、っていうくらいだから、新作のメニューを考えるんだろうけど。
机の上にはコーヒーとココアしかない。
紙もなければ、ペンもなく、はたまたホワイトボードかなんかがある訳では当然ないのだから。
智「あ、ごめん、それ嘘なの。」
大野さんは二宮さんの質問に間を置くことなく答えた。
「え？！」
和也「はぁ…、そんなことだと思いましたよ。」
「え？！」
私は、全くついてけてない。
「えーっと…、つまり？」
．
和也「新作メニュー会議ってのはなくて、嘘ついたのは香澄を追い払うためってこと。(笑)」
．
追い払う？！
和也「だってさ、いきなり昔の知り合いに意図的にこの場所知られて来られたわけよ？嫌な予感しかしないわ(笑)」
智「ニノ、珍しく困った顔してたからね、助けたげた！(笑)」
和也「はいはい、ありがとーございます。」
．
．
�狎里涼里蟾腓き�
嘘つき。
私知っちゃってる。
二宮さんと香澄さんが付き合ってたこと。
わかってる。二宮さんがそういう意味で隠している訳じゃないって。
ましてや、付き合ってもない女がなんで知り合い、って言っただけで、イライラしてるのは、あんた二宮さんの何なの、ってことになるってこともわかってる。
．
でも、それでも、そう思ってしまうことは、我儘で悪いことなのかな。
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ゆっきーな(プロフ) - かえでさん» コメントいただいていたのにとっても返信するのが遅くなってすいません…私生活の方が結構に忙しくて全然更新できていませんでした。これからも忙しいのですが、もし見てくださっているのならばその期待に応えられるよう頑張りたいと思っています！ (2021年1月19日 12時) (
レス) id: fa837ac748 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 続き待ってます (2019年11月23日 5時) (レス) id: b20c0dc093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーな | 作成日時：2017年2月1日 20時
