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その136 ページ42

私の聞き間違いでなければ、有希子ご夫人は一緒にショッピングに行こうとおっしゃった。

『私でよければぜひご一緒させてください!』

有希子ご夫人に案内された部屋はお客用の部屋で、ふかふかのベッドが置いてある。

有「じゃあ、ゆっくり休んでね。おやすみ〜」

『おやすみなさい。』

ふかふかのベッドに寝転んだ。キッドのことで忘れかけていた重要な問題が舞い戻ってきた。

『公安のこと、考えないとな…』

公安になってヒロの敵討ちをするか、長野に残って諸伏警部の答えを待つか。

最近の私は恋愛が絡むと優柔不断になってしまうようで、なかなか決断ができない。考えていると眠くなってきてそのまま寝てしまった。

翌朝起きてからベッドに座って昨日のことを思い返していると、部屋がノックされて有希子ご夫人が入ってきた。

有「おはようAちゃん。よく眠れた?」

『おはようございます。とても気持ちよく眠れました。』

有「よかった!はいこれ。私の服だけどAちゃんに似合うと思って持ってきたの。」

『えっ、でも今日長野に帰る予定なんですが…』

有「明日から仕事なの?」

『いえ、仕事は明後日からですけど、宿泊用の荷物を持ってきてないので。』

有「なぁんだ、それなら今夜もうちに泊まっていって!必要なものは今日のショッピングで買えばいいし、他の物は全部貸すから!」

『そんなにお世話になっちゃっていいんですか?』

有「いいのよ!Aちゃんともっと仲良くなりたいし、新…じゃなくてコナンくんたちもAちゃんと話したいことがあるみたいだし。」

そうだった、沖矢さんとの話もあるんだった。話って一体何なんだろう?まさか本当に口説かれたらどうしよう!

有希子ご夫人の用意してくださった洋服を着て、洗面所で化粧をしてからダイニングで朝食を食べた。

工藤優作大先生と有希子ご夫人と朝食を食べられるなんてお二人のファンに殺されちゃう。その後、有希子ご夫人と車で向かった先は米花デパートだった。

有「この服かわいい!Aちゃんに似合うんじゃない?」

『そうですか?』

有「うん、絶対に似合う!試着してみて!」

デパートの洋服売り場で有希子ご夫人が似合うと言った服を着せ替え人形のように次々と試着させられた。

普段は一人で買い物しているから、こうやって誰かと一緒に買い物したり服を選んでもらったりするのは久しぶり。買い物ってこんなに楽しかったんだなと思った。ただ…

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月28日 18時

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