4話 Take me to your maker! ページ14
「こんにちは〜、郵便でーす」
どことなくどころでなくほよよんとした郵便配達夫のブランが、無駄に重厚な鍵の付いた扉を前に立っている。小脇に小包を抱えた彼は、扉を叩き来訪を知らせる以外に何も出来なかった。
「困ったなぁ、セレンさんに絶対今日中に届けて、料金を貰ってきてって言われてたのにー……」
呑気だが、仕事は時間厳守が売りの郵便配達夫である彼にとって、刻限を守れないなどあってはならない事だ。まして、あの健気なセレンの依頼とあっては、ブランとしては他の仕事よりも優先させてしまう。
それなのに、肝心の届け先は留守だった。
只の荷物であれば、玄関先か郵便受けに入れておけば済むだろうが、今日の荷物はそうはいかない。
なんでも、セレンは衣服の注文を受けたは良いが、相手の名前を聞き忘れていたらしい。そういう訳で、ブランに「貴族様と会うのに問題ない服」を「とっても背が高くて、浮浪者っぽい身なりの男の人」に届けて欲しいと依頼してきたのだ。ブランの知る限りでは、そんな男性はこの工房に住み着いているエンジニアしかいない。
「高級品みたいだし、手渡しじゃないとねー」
ブランは暫く、家の前で待ってみる事にした。
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鯱丸(プロフ) - うちのブランを登場させていただきありがとうございます!小説の内容もとても面白かったので、更新頑張ってくださいね。 (2018年2月25日 21時) (レス) id: 933808dc1c (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» お話のタイトルが表示されないだけで、お話自体はちゃんと書いてありますよ!占いツクール初心者さんには使いづらかったりわかりにくいシステムもあるかとは思いますが、これから頑張って色々な事を覚えて、素敵な占ツクライフを楽しんでくださいね! (2018年1月9日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - (続き)
2話、3話があると思われる欄の脇には更新日時が表記されてるのにお話がないので。
(こちらの問題や勘違いだったらすみません。)
ご不快になられたならすみません。 (2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - いえ…そういう深い意味合いがあるとかでなく、ただほんとに『1話手段の…』の下の段、2話、3話があると思うとこにお話(の選択?)が表示されていないので質問させて頂きました。
(2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» 小説の書き方には詳しい方ですかね?もし良い表現方法があれば、ぜひ教えてください! (2018年1月9日 16時) (レス) id: a477fda0e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月3日 22時