1話 手段の為なら目的選ばず ページ2
朝起きてから夜眠るまでが一日だ、と定義するならば、ヴィクターの一日はいつ始まるのか全く予想が出来ないし、いつの間にか終わっている。
そんな彼の今日の起床時刻は6時。彼の作った「一度ネジを巻けば1年は動き続ける」時計がそう指示している。
「ん……6時か」
床で寝ていたヴィクターはゆっくりと起き上がり、長すぎる髪を結びなおした。
ふらふらと歩いて、全自動コーヒー紅茶抽出機の「coffee」と書かれたスイッチを押す。
微かな金属音を発しながら、機械が稼働する。
「うんうん、調子は良好」
ヴィクターは朝はコーヒー派、という訳ではない。自分で作った機械を使いたいだけなのだ。
トーストが焼き上がり、カップにも飲み物が注がれ朝食の準備ができた。
「うーん、良い目覚めだ」
カップを手に取り、コーヒーを飲もうとした。
しかし、ヴィクターは違和感に気が付いた。
「……お湯じゃないか!どうしちゃったんだ、昨日は美味しい紅茶を入れてくれたじゃないかー!」
慌てて工具を手にして装置に駆け寄るヴィクター。
彼にかかればこの程度はお茶の子さいさいだ。
「……む、そうか。豆が切れてたのか」
不調の原因は極めて単純であった。
「買いに行くか……」
ヴィクターはカップの中の湯を飲み干して、机に無造作に置かれた硬貨を掴んで出かけて行った。
ジャルドーレ通りのコーヒー豆店はどこだったかな、と考えながら歩く彼の姿は西日に照らされていた。
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鯱丸(プロフ) - うちのブランを登場させていただきありがとうございます!小説の内容もとても面白かったので、更新頑張ってくださいね。 (2018年2月25日 21時) (レス) id: 933808dc1c (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» お話のタイトルが表示されないだけで、お話自体はちゃんと書いてありますよ!占いツクール初心者さんには使いづらかったりわかりにくいシステムもあるかとは思いますが、これから頑張って色々な事を覚えて、素敵な占ツクライフを楽しんでくださいね! (2018年1月9日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - (続き)
2話、3話があると思われる欄の脇には更新日時が表記されてるのにお話がないので。
(こちらの問題や勘違いだったらすみません。)
ご不快になられたならすみません。 (2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - いえ…そういう深い意味合いがあるとかでなく、ただほんとに『1話手段の…』の下の段、2話、3話があると思うとこにお話(の選択?)が表示されていないので質問させて頂きました。
(2018年1月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 通りすがりさん» 小説の書き方には詳しい方ですかね?もし良い表現方法があれば、ぜひ教えてください! (2018年1月9日 16時) (レス) id: a477fda0e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月3日 22時