『第87話！新たな…(1)』 ページ42
次、何があったっけか。…あぁ、そう確か…
「ムッ！」
ダイアーさんとジョースターさんのちょっとしたバトルだったっけか。…コレは…見ときゃいいのかな？だとしたら私はちと先に行かせてもら──
「きさまも波紋使いか？女。」
『ッ！？』
突如、針のように鋭い声が背後から聞こえたんで、思わず肩が跳ねた。イヤもうホラこんなんビックリするやん？油断してからのコレは不可抗力やん？
『…ええ、所用がありまして。お邪魔させて貰ってます。……なんでご存知なんですかねェ』
振り向き、いかにもビビってねーぜといった風に対応する。眼前の男──美しいロン毛と、同じく長いマフラーのこの男は、ただ小さく「そうか」と呟いた。…彼はいったい何レイツォなんでしょうか。
またも、男が口を開く。
「我が名はストレイツォ…手合わせ願おう、女。」
言い終わるや否や、蹴りが飛んでくる。ビュッ！と唸る風、すんでのところでそれを躱した。そのまま掴みかかり、バランスを崩しにかかる。…まァビクともしないが……これはどうかな。
私の指先から、男の脚に波紋が伝わる。ストレイツォがキュッと顔を歪めた。だが浅い。すぐ振り払われてしまった。
相手の攻撃を見極め、カウンターでダメージを与えていく。それが私のおもな戦い方になっている。正直、自発的な殴る蹴るは気がひけるのだ……。
チラッとジョースターさんらの方を見る。あ、
「ヨソ見している場合かッ！」
『イ"ッ！！』
鋭い叱咤とともに、こんどは拳が飛んでくる。あ、これもズームパンチ── あっぶな！避けてなかったら即死レベルじゃないかよ…変な声出た…
というのもつかの間、次の蹴りが──というかこのままじゃラチがあかん！グダグダして普通に負ける！…ッええい、ままよ！
遠い記憶、いつかテレビで見た見よう見まねのステップで懐に潜り込み…『コオオオオオッ！』
技名を叫んでるヒマもねぇ とりあえずアゴ打ちからのくらえ なんか
グラ……と彼の頭が後ろに揺れ、倒れる…かと思いきや、普通に踏みとどまった。方や、私である。普通に体重を前にかけていたので、コケ……！！てない？あ、あれ、支えてくれてる…… あーん！スト様が支えてくれてる！！
「悪くはない…が、まだまだといったところか。」
『あ、はは……そらどうも…』
苦笑いしかできねぇ
『第88話！新たな…(2)』→←『第86話！変える力(10)』
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
