『第80話！変える力(4)』 ページ35
よし、善は急げ、だ。
『いいこと思いついちゃいました！あすこに穴がふたつあるでしょ、あっちがジョースターさんの方に繋がってて、んでこっちがタルカスなんスよね。』
鎖の音に負けじと声を張り上げる。
『で、です！皆で重いモン持って、あのタルカスの方の穴に向かって飛び降りるなんてどォですか。あすこらへんを破壊するんです。足場が少ないんで、一かバチか、なんですけど。』
一瞬、場がポカンとした。
「わざわざ鎖の通し穴を破壊せずとも、上から奇襲をかければいいのではないか？」
『いい質問ですね、ツェペリさん！説明しましょう。この"チェーン首輪デスマッチ"という競技、タルカスの得意とするものなんです。』
「たしかに、そう言っていたよーな気もするが。」
『でしょう。で、実は…鎖をですね、アレある程度固定されてるでしょ？ソレをグッと引っ張って、ボキッ、プチっ。それが、あいつの常套手段なんですよね。その手を封じる必要があるんです。それに、上手くいけば、ジョースターさんの鍵もブン取れるかも知れません。』
実はもうひとつ狙いがあるのだが…この人たちはそれを知るべきでないので伏せておく。
「はぁ……」
『その反応、承諾ととりますね。……そうだ、ポコ君。君はここにいる？この中、どうやら屍生人はいないようだし。』
「だがよォ、重さはあればあるほどいいんだろ？」
『ちょいスッピー、常識的に考えろよ。子どもの骨だぜ？折るだろフツー。この高さ。』
「常識的にって…おめ──に言われたかねェ！」
『ともかく！……そう、ポコ君…まァ、良かったら、なんだけどさ。タルカスの鎧と同じ材質の鎧…恐らくスペアとかがあるって私は踏んでんだけど、ソレを探してきてくんないかな。なる早で…お願い、できる？』
「…どうしてなの？」
『奴の鎧を、破壊するため。』
「ひッ…ひとりで？」
『そうなるね…重い奴らは必要だし。』
「…………」
『む、無理だったらいいんだよ、強要はしないしッ！アッ階下がやばそう！…と、とりあえず…もし見つけられたら投げ落として！そんじゃ！』
ポコきゅんを残し、スッピー達と手頃な"重いもの"をひっ掴んでいく。ハンマーは…あとで取ろう。別に盗まれやしない。
『うは───ッ！モーニングスターとはこれまた！』
「では行くぞッ！」
ツェペリさんの号令を合図に、ドスンドスンと穴に向かって落ちていく。
ミシッ…ググッ……
バラバラ！ガラガラガラ！！！
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
