『第76話!巨軀の戦士(9)』 ページ31
さて。私の変な声事件は置いておくとして。
そのポコきゅんの質問に、スッピーも同意を示す。ジョースターさんも静かに、話を聞く体勢に移行したのが分かる。
「まったくだぜ!ディオの奴が奇怪な石仮面を被ってから、おれっちのまわりは信じらんねー超常現象がいっぱい起こりすぎてよォ!人間の常識が麻痺しちまって、疑問には思わなかったが、いちばんの謎はあんただぜ、ツェペリのおっさん!」
…まぁ、せやな、と思わないでもない。波紋法だなんて、まず普通に暮らしておれば知るはずもない世界なのだ。それをもたらした彼の…生い立ち、というか、正体?………気にならない?マジ?
…まぁ、私は元から知っているので、今彼が自分について話そうが話すまいがどちらでもいいのだけれど。ドヤァ。
彼は果たして、波紋法にまつわる自分の過去についてを語り出した。この場にいる全員に聞く資格があると判断して。
船の例のあの事件の後のこと。異様に若い医者の波紋の治療のこと。彼の師トンペティのこと…
だが、まぁ、そこはすでに知っている。思い出す程度に聞き流し、私は次のことを考えていた。
その時。微かにおかしな音が聞こえてきた。しかも、急速に近づいてきている。
ブーン…ブゥ……ゥウン………
ブゥウウウーン…ブォオオ!!!
「こ…この音!?この音も波紋の音なのか!?」
「ち…ちがうッ!」
スッピーもジョースターさんも…いや、その場にいる全員がパニクっているが…もう分かっちまったよ、思い出した。
まぁ、思い違い、聞き間違いを期待しまして後ろを振り返ってみる………
…………タルカスだ。もうすぐそこまで迫ってきている。
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き!待たずにはいられない! (3月4日 6時) (レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ!応援してます! (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さむわん | 作成日時:2017年6月25日 20時