『第72話!巨軀の戦士(5)』 ページ27
さて。
世界1、2を争う程の見事さで実力不足を示されたわけだが、ウン。冷静さを失うのは良くない。よくないぞ私よ。
まず相手の動きを観察するんだ、そして…
ギュウゥゥン!!
『ンヌゥオアァッッ!?……はっ…アッ…えッ?』
「目の前の敵に集中しても、周りへの警戒を怠るでないとアレほど言ったハズだがァ〜?」
『つ、ツェペリさん…』
すぐ後ろで波紋が通った音がしたんで、変な雄叫びが出てしまった。…どうやら、他の雑魚屍生人の接近を許してしまっていたらしい。
『う…腕は?ディオのやつに凍らされてた…』
「見てのとーり、順調じゃ。スピードワゴン君のお陰でな。」
そう言って、ツェペリさんはグッと力こぶを作ってみせる。スッピーも力強くグッと親指を立てる。
「A!」
『ジョースターさんッ!!!…その剣、ブラフォードの……ということは、彼はお召されンなったんです……… …あッスンマセンちょっと』
「ああ、後はタルカスを… どうした!?」
しまった、しまった…あぁ………!
ジョースターさんの顔を見て思い出せて良かった!
バッと走り出した。思わず口の中の肉を噛む。
なんて事を失念していたのだ、本当に本当になんて事を私は…
辺りを見回す。やっぱり、タルカスがさっきの所にいない!探しているのだ、子どもの匂いを嗅ぎつけたのだ!間に合えばいいが……!
あの巨軀を見失う見失う訳なく、すぐに、本当にものの数秒でヤツを見つけ出した。
UROWOOOOO!
屍生人特有の咆哮と…いたポコきゅん!それとよく分からない二人組!
そう、ポコきゅんがピンチに陥って、それをジョースターさんが助かるんだけども、他のあの2人は…みたいな事になったはずだ。ウン、そうだったはず。
「ポコのやつを襲ってる間に逃げろーッ」
『待っっってッ!!』
ポコきゅんを突き飛ばして逃げる2人の手を掴み、ブレーキをかける。その間、私を追ってきてたジョースターさんらがポコきゅんを確保した。
「なッ……なんだオメーッ!」
「女なのにこの怪力ーー!かいぶつの手先ーーッ!」
『違うし!…違うし!!!!ドッチかっつーと倒す方だしッ!…いいか聞いて、理屈はあと!説明もあとだ!でもとりあえず!生きていたかったらこのオジチャンたちにくっついてて、OK?』
「……ど…どォーするよ…」
「ポコのやつ守った方は強そうだし…」
「…じゃ、そーするよォ…」
『第73話!巨軀の戦士(6)』→←『第71話!巨躯の戦士(4)』
60人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィなモモ(プロフ) - つ、続き!待たずにはいられない! (3月4日 6時) (レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ!応援してます! (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さむわん | 作成日時:2017年6月25日 20時