『第71話!巨躯の戦士(4)』 ページ26
振り下ろす一瞬、たった一瞬のために全神経を集中、足に波紋を蓄積させる。
そして、振り下ろした大剣に、私の姿が隠れた瞬間、後方右上に向かって大きく飛んだ。
ドゴオオォォオン……
予想通りの盛大な土煙とともに響く音は、訪れたであろうもう一つの未来を想起させる。
が、いちいちそれに構ってはいられない。
壁に波紋で吸い付く。そして、奴の頭の位置を確認、推進力がうしなわれぬうちにその肩に飛び移った。
「ヌウッ!?」
『
兜の上から掌で押さえ込むように流していく。踏ん張らないといけないのに、タルカスが振り落とそうと暴れてくる。なんとか踏ん張って、 終わったらスグに飛び降りた。…その直後、パルクールでも習っときゃよかったと後悔するハメになったのだが。
自分の腕に仕込んだ仕掛けは、予想以上の威力を発揮した。波紋が伝わりやすいのを選りすぐった毛糸に、冬でも生き残っていた草を結わえつけ、それを腕にグルグル巻く、というごく簡単なもの。
だが、コレが凄い効果をもたらした。
波紋を放てば放つ程、それらの一部を、草花が貯蓄してくれるのだ。その貯められた波紋は、好きなタイミングで放出できる。
冬の草は生命力に飢えている分、吸い込む波紋量も、貯蓄する波紋量も多い。
一瞬、それを生み出してしまった私ってば天才ッ!と思ってしまった。
まぁ…放出後の方の萎れ具合から見るに、強力な放出は片腕につき一回のみ、という感じだろう。
ご満悦の中、振り返ると、タルカスはフラつきながらも立ち上がっていた。
…………倒れててくれた方が…うれしかったんですけど…
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き!待たずにはいられない! (3月4日 6時) (レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ!応援してます! (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さむわん | 作成日時:2017年6月25日 20時