『第61話！日暮れ(2)』 ページ17
どうしよう、いや、どうもできない…でも何か、いや…だめだ、でも、だけど……
さっきからずっと、この思考回路だ。だめ、でも…で繰り返し、ぐるぐる回っている。
ガラにもなく、緊張してビビってしまっている。その証拠に、全身はフワフワするわ、ケツはピリピリするわ、なんだか脚にも力が入らない。
人間の手におえない存在となったディオを目の当たりにしているのだ、しょうがないといえばそれまでだが…ディオを恐ろしいと感じ、どこかで屈服してしまってるのが悔しい。
「奴がディオか…。なるほど狡猾な奴よ、奴やゾンビィは太陽のもとでは行動できない…だから人間の子供に催眠術をかけ、我我を自分の戦いやすい時と場所におびきだしたか？」
唯一の助けは、当のディオがジョースターさんに気を取られすぎて、私の存在に気付いてないって事ぐらい…………んっ？
『……。ツェペリさんツェペリさん』
「なんだ？」
『シッ…ヤツに気づかれないように。あいつはどうやら、私の存在に気がついてないみたいです……私が死んだと思ってるんで。…そこで、私がヤツの後ろに回り込んで、待機します。ヤツを挟み撃ちにするんです』
「…。やってくれるか」
『ええ、モチロン。…ヤバくなったら、できるだけあいつの気を引いて下さいね』
「わかった、やってみよう」
ここら辺の展開は、なぜかシッカリと覚えている。私抜きで彼らが交戦するならば、だいたいのタイミングは私の記憶と相違ない…はずだ。
うまく屍生人どもに隠れるってのは、想像以上に難しい。その上"女がいる"ってのを思わせるワードもNGだ。
『( お…
なんとなく小声でも技名を叫んで、屍生人の陰に隠れ、段差をよじ登り岩壁の裏側までたどり着く。さて、限りなく垂直に近いラストスパートはどう登ってやろう。……イヤ本気でどうやって登るんだコレ。しかも近いぞ、想像以上に近いぞディオとの距離が。高低差4メートル程度か、キュッと締まったおちりがクッキリ ハッキリ バッチリ見えるぞ素晴らしゲフンゲフンまことにけしからん。
いやしかし、ここまで近いとバレてないのかが気になる。もういいや、十中八九バレてるって思っておこう。もう(考えるのに)疲れたよパトラッシュ……
あとは…まぁ、ツェペリさんを待とう。ディオはこっちに見向きもしやがらないから、物陰に隠れとくだけでいいや。
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
