『第59話！ロットへ(8)』 ページ15
それからまたまた進んで進んで、私たちは湖だか池だかのほとりまでやってきた。対岸には崖みたいなのがあって……どうも、見たことがあるような…
スッピーが、またツェペリさんに突っかかって返り討ちにでもあったのか、なんかうずくまって呻いてるけれど…
「おおおお…おめ〜〜なあ〜〜」
いやホントに何があったんだよ……って、オイオイ鞄を地面に置いてるじゃないの
『スッピー、これ旅費ぜーんぶ入ってんだろ、置いてちy』
そのときだった。グイィィィンと変な音が聞こえ、影が横切ったかと思えば、その鞄が忽然と消えていた。
「いっただきだぜ━━━っ！ウスノロどもォ！」
音の正体は、なんか体にロープ付けた少年だった。ロープをなんかこう…ビヨーンってして飛んできてた…的な……ウン、そんな感じだったみたいだ。
そのまま池にドボン、逃走する。…要領いいな。
『……ナイスシュート、いいぞォー少年！』
「なァーに応援してんだよォーAッ！馬鹿か！」
『は…ハァァ━━━？？馬鹿っつったほーが馬鹿なんで……待ってなんか………生ゴミの匂いする…』
「ギャハハハハ！！！！アタマだけじゃねーで鼻もノーテンキになったのかよォ━━━ッ？！」
『うっっっわ…こんなスゲーにおいにも気づかねーなんて……カワイソウに…………グスッ…』
「やめんかふたりともッ！！」
ツェペリさんに叱られてしまった…。私もスッピーもビクッと身震いし、小さく返事をした。
「うーむ、そうだな…ジョジョ、あの子に町の案内をしてもらうとするかね」
「いい考えです、ぼくが追いますか？」
「いや…どれ、わたしが追いかけよう」
ツェペリさんが水面に触れる。あぁ、あれか、と思ったら案の定、そこに波紋をたて、水面に立った。
そうして、水面を走っていく彼を、あの…なんていったか忘れたが、スリの少年と、ついでにスッピーも、驚いた様子で見つめていた。
ジョースターさんも、それに続く。膝下まで水に浸かってしまっていたが。波紋の蓄積があまいんだろうか？
体重の軽い私は、そこそこヘタクソでもちゃんと立って、走ることはできる。
『なぁスッピー、あんたは迂回して後から……』
言いかけて振りかえったとき、大量の水飛沫が襲いかかってきた。
『……。ブエックショイッ！！！…………ウン、気持ちは分かる。…手、貸してやるよ…もう……』
結局、私が引っ張って対岸まで連れてく事になった。
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
