『第55話！ロットへ(4)』 ページ11
瞬間、頬に鋭い風を感じた。慌てて振り向くと、すぐ前でガキィンッ！とデカい音がし、ツーンと腐臭が漂った。くせぇ！！！
ツェペリさんに注意が逸れたのは一瞬だった気がするが、あっっっっぶねぇ…あとちょっと前に出てたら頭バックリいってたぞ……！！
完全に無防備になってしまっていた私の落ち度だ、やらかす前に注意しなくちゃあ…！
……ん？待てよ、なんで今、攻撃を外したんだ？こいつは。だっておかしいじゃあないか、ついさっき私、こいつのナイフにグッサァやられたんだぜ？全弾命中だぜ？なんでだ？
「てごたえ…なしィ……くそがァーー…！」
手応え？こいつ目で見てるんじゃあ…うん？
「Aッ！」
「な…なんだ！？空気が……？錯覚か！」
「あたかも空気があの奇怪なナイフに切られているように見える…凄まじい力だ」
私を呼ぶツェペリさんも、ヤツの力に戦慄するジョースターさんとスッピーも、私を目視できていないよーに…見える…ン？
ひょっとしてひょっとすると…見えないのか、私が？影になってる感じ？
それにヤツも、私の知るジャックザリッパーよりイライラしてる気がする
ヤツが移動し始めた。屍生人だからか、動きは極めてゆっくりだ。しかも、私の方じゃあない。スキ見せた瞬間、波紋疾走ブチ込んでやる…
と、ある地点でピタッと止まった。グルンとこっちを向く
「へへへ……あったけェー血のにおいだァ〜ッ！そこにいたんだぜェ……！」
え……え〜〜ッ！！バレんの早くね！？早くね！？
「Aッ！」
『ツ…ツェペリさん！』
「呼吸を乱すなと何回も言うに！いいな…例の東洋人屍生人は我我の波紋のことを奴に伝えたはず……そしてわしが奴なら……ジョジョも聞いとれ、これは大事な物の考え方じゃぞ！【もし自分が敵なら】と、相手の立場に身を置く思考！」
相手の立場に…。もし私がヤツなら。太陽までの逃げ道を塞ぎたい、でもどうやって？馬車はない、じゃあ……？
いや…違う！塞げなけりゃ、出来なくすればいい！それには協力者ってのが要る。…協力者を調達…？彼等が抵抗出来なくて、尚且つ1番調達が簡単そうな……。………あっ………私か
私がヤツなら、私を真っ先に屍生人にしようとする。そしてこの場にいる全員も。太陽のもとに行けなくさせるために
…ビンゴ！ヤツは私の方に向かってくる。牙を剥き出しにして。分かりやすすぎでニヤけてくるぜ…ホント
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
