『第48話！帽子とヒゲの仙道使い(5)』 ページ2
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ウィル・A・ツェペリは、眼前の少女が今しがたやってのけた事について、完全に舌を巻いていた。
もとより、ツェペリはこの少女の要求を呑むまいと思っていた。本格的な波紋使いになるという事は、戦士になるという事である。だが、この少女は、戦うには余りに細く、頼りない。
だから、わざと難問を突きつけた。才能か、努力か…あるいは両方を持ち合わせてなお、合格し難い試練を。
この少女は、見た目よりもはるかに偉大な人物かもしれない…。
少し赤らんだ瑞々しい頬を眺めながら、ツェペリはそう思った。
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グラスを置いた私の方をじーっと見ながら、ツェペリさんはなにやら考え事をしていたが…
「Aクン…わたしは……お前さんを認めねばならないようだな…。わかった、波紋の指導をしてやろうじゃないか。」
やったぁ！！
あとで分かったことなのだが、波紋の量を微調整したり、特性をすぐに切り替えたりだとか、波紋を練りながらの飲食は、中々できるものではないのだという。……あの2年ちょっとが功を成したのだなと思った。
そのワインと、あとで出てきた料理諸々はツェペリさんの奢りだった。おいしい…とも言えないが、とりあえず上品っぽい。私には合わない。米が食べたい。ホームシックならぬ、お米シックである。
「さて…じゃあちょいと行くかの。A、お前さんもついてきなさい。」
『はい！…どこへ？』
「まァまァまァ…行けば分かるさ」
果たして、着いたのは、ジョースター邸跡だった。
ちょっと待て。私まだ心の準備が出来てないぞ！！エリナ嬢に介抱されるジョースターさんなんて、尊くて倒れちゃうぞ！
ふとツェペリさんの方を見ると、呑気にサンドイッチ食ってやが…らっしゃる。この人の胃袋は底なしか、ブラックホールか。んでもって、コショウはどこから…あッ、あのレストランから持ってきたか…
その時、向こうから美男美女がイチャイチャしている気配を感じたので、私は咄嗟に岩陰に隠れた。
目を閉じ、耳に神経を集中…させようかとも思ったが、せっかく波紋の指導を受けるのだ。ちょいと変わった事を…ということで、波紋で気配を感じ取るアレをしてみた。
待って待って待ってヤバみ〜〜〜！！！ジョースターさんとエリナ嬢お似合いカップルでふぉぁぁぁ…
ゲフンゲフン。
成功だ、2人の気配をハッキリ感じる。気配だけでなく、歩幅や囁き、鼓動までも。
久し振りの成長を感じながら、私は彼らの話を聞き入っていた。
『第47話！お久しぶりです…(1)』→←『47話！帽子とヒゲの仙道使い(4)』
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
