『47話！帽子とヒゲの仙道使い(4)』 ページ1
なんというか、すごくマズいことになった気がする。
ワインはグラスになみなみと注がれている。その重量を、波紋の力を借りるとはいえ片手で、しかも小指だけで支えるとすれば…当然震えてしまう。そうすると当たり前のことだが、ワインはこぼれてしまう…
持ち上げない…そうだ、波紋は指にくっつくかせる事ができる……グラスを持ち上げず、滑らせて…少々飲むとき音が出て、マナー違反かも知れないが……
「……。Aクン、マナーは守らんといかんよォー？音を立てて飲むなんて、仮にもレディーのする事じゃあない……そのためにここに来たんじゃからのォー…高いんじゃよ？こーゆー店は」
クッッッ！！！バレてた！！もう！なんて鋭いのこのひとッ！
でも、じゃあどうしよう…ってウワァァァツェペリさんワインもう一本注文してるよ、ちゃんとした量注いだグラスを傾けて余裕ぶっこきながらコッチ見てるよ！正直ムカつくッ！
『ち、チィグショウ……』
「どうするかね、降りるかね？」
『いえ、あと…チョットだけですので……』
「ふぅん…じゃあ……あのハトが飛び立つまで、シンキングタイムにしてやろーか。それより先は、1秒たりとも待たん。」
そう言って、窓枠を指さす。見るとハトが一羽止まってるが…いつ飛び立つかなんて分かんないじゃないか……
まてよ、ハト…そういえば2部で、ジョースターさんのお孫ちゃんが波紋で操ってたな……他にも、2部って波紋の使い道が色々…
くっつかせたり、離れさしたり、破れないようにしたり、固くさせたり…
あっ…水！水をコップから落ちないようにする方法が！…だが、その修行をする時でさえ、彼らはコップをガシッと
その時だ。
バサササッ！
「ハトが飛び立ったぞッ！」
『〜〜〜！！ッええい、どうにでもなれッ！』
小指だけで持ち上げるのは成功だ！確かにグラスは揺れてるが、こぼれない。よし…
口元に持って行き、少しずつ波紋を和らげちびちび飲んでいく。高いヤツか…うまい。マジで美味い。でもよいこは真似しちゃあダメだぞ。
最後の方になっていくと、波紋の力じゃカバーしきれなくなってくるから…ちょうどの所で、指で重量を支える。
あとはグラスとワインに"反発する波紋を"…
これで、少しも残さず飲み干した。
本当にちょっとも残ってないから、机に倒して置いて…小指で立ててやる。
酒が入ってるからか、じつにいい気分である。
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リリィなモモ(プロフ) - つ、続き！待たずにはいられない！ (3月4日 6時) (
レス) @page43 id: 6ff453207e (このIDを非表示/違反報告)
BOOK&「(.-. )」 - 更新頑張ってくれ！応援してます！ (2020年12月27日 12時) (レス) id: 2cdf88906a (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - アリアントさん» ア"ッッ…作者自身が脳内でそう呼んでいた為、完全に失念していました…。出会ったとき、「スッピー」と呼んでいいかと確認していたと、そういう事にして下さい……。ご指摘ありがとうございます。 (2017年12月2日 20時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
アリアント - そういえば、スピードワゴンさんスッピーって言っても何にも言わないんだね。 (2017年11月12日 20時) (レス) id: e93aa7ac9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年6月25日 20時
