21 瀬見side ページ22
できるだけ人と話さないようにして、授業を終えた。
菅原さんは人気者だな。毎放課誰かが話しかけてきた。
テキトーに返すと、『なんかスガ、漢らしい!!』と言われたが。
ホームルームが終わると、すぐに澤村さんがやってきた。
「大丈夫だったか?何か変なこととかないか?」
おお。澤村さん、お父さんみてえ。
「はい、なんとか大丈夫です。結構『いつもより漢らしい』とは言われたんですけどね。」
「ハハッ。確かに今日のスガはやけに漢らしいな。あいついつもニコニコ笑ってんのに、今日はキリッってしてるからな。」
やっぱり菅原さんは温厚+ハイテンションだな……。
俺のキャラ選択は間違えていなかった。
「漢らしいとか、あんま言われないんで新鮮です。」
私服ダサ男とは言われるけど…。
そんなこと言ったら、マジで俺が私服センスないって誤解されそうだから、もちろん言わない。
「菅原ー。」
澤村さんの背後から、メガネの女子が近づいてくるのが見えた。
確か、あの人はマネージャーか??
つーか、今俺のこと呼んでたよな?
「おー。どうした?」
「向こうで夏橋さんが呼んでる。」
誰だ夏橋さんて。
「えっと……、誰だっけ夏橋さんて。」
俺が聞きたかったことを澤村さんが聞いてくれた。
「2年の女子。確か女子バレー部だった気がする。」
澤村さんが知らないなら、俺も多分知らないよな。
まぁいいか。
「分かった。ありがとな。」
「夏橋さん階段のとこにいるからー。」
「おー。」
澤村さんも知らなかった夏橋さん。
一体何者………?!
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アヤ - めっっっっちゃ面白かったです!続き期待してます! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 1dbd6d09c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイカ | 作成日時:2017年3月25日 0時