幼なじみと私 (ページ10)

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最近憂鬱といえば学校側で振り分けられた英語の講義

あの苦手な森下さんと同じクラスに振り分けられ、挙句に何個かある英語講義のうちの一つがまさかの席指定で隣

これ以上もない生き地獄を受けている気分

生憎にもハナちゃんも長妻くんも神宮寺くんも顕嵐も講義が別クラス

講義の時間が迫る度に毎回心が折れそうになる
特に喋るわけででもないけど隣なだけで居心地が悪い

講義に集中はするものの早く90分が過ぎないかしか考えてない

ナミ｢ねぇ、川崎さん｣

貴方｢え、あ、私！？｣

ナミ｢ここ、教えてくれない？｣

前まで声なんてかけられることなかったからかなりびっくりしたが課題を見せてってだけのことだった

身構えた自分が嫌になってしまう

ナミ｢ありがとう、川崎さん｣

用が済んでしまえば森下さんはスマホ片手に自分の世界に入り込んでいった

ちらっと見えた画面は顕嵐とのトーク画面だった、少しだけ見えたトークだけでも伝わる楽しそうな会話

ただの幼馴染の私に2人を羨む権利も妬む権利も何もない

ただ、いつまでも私の隣でバカ言って笑い合ってくれる顕嵐はいないんだ、その現実だけが私に突き刺さった

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