幼なじみと私 (ページ13)

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勇太｢ごめん、いきなり…｣

貴方｢ううん、私こそ…｣

私が落ち着くまでずっと抱きしめてくれてた

どこまでこの人は優しいのだろうと思う反面それでも顕嵐の方が好きな自分が嫌になってしまう

勇太｢さっきのに返事欲しいとは言わないけど忘れないで欲しい…です｣

貴方｢なんで最後敬語なの｣

勇太｢て、照れくさくなってきたんだって！｣

貴方｢わ、顔あっか！｣

勇太｢るせぇ！着いたぞ｣

照れてるからかずっと顔を逸らしたままだった
案外可愛いとこもあるんじゃん

勇太｢また…なんかあったら話は聞くから
長妻いないとき限定だけど…｣

貴方｢ありがとう。またね｣

神宮寺くんが帰っていくのを見送って家に入ろうとしたのに今一番声かけられたくない人に呼び止められてしまうんだ

顕嵐｢A…｣

貴方｢…顕嵐｣

顕嵐｢お前…、じんと付き合ってんの？｣

貴方｢え？｣

顕嵐｢いやそのじんの車からA出てくるの見えたから｣

貴方｢…誤解だよ、神宮寺くんとバイト終わり一緒な時だけ送ってもらってるだけ｣

顕嵐｢そっ、か｣

貴方｢もう遅いし帰るね？おやすみ｣

顕嵐｢あ、うん、おやすみ…｣

何か言いたげだったけど無視して家に逃げた
これ以上喋ってたら余計なこと言いそうで仕方なかったから

でもそれ以上に神宮寺くんと付き合ってるって勘違いされたことが一番ショックだった

自覚したのは最近だけど多分物心つく前から顕嵐のことが好きだった気がするからこそそう勘違いされたくなかった

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