【ツイステ】双子の片割れに狙われてます２

盛大にね ページ30

Aside


ル「なぜ後ろに立つ。隣に来い。」



『は、はい。』



なぜって、隣に立つのとか不敬でしょ、なんて思いつつ隣に並ぶ。



初めてみる父上はとても魅力的であった。



私と同じ金色の髪と、私とは違う赤い色の目。私は碧いからね。



母上の遺伝かなと思いながら今さっきダイナが言っていたことを思い出す。



＿＿＿ダ「あなたは本当に皇族の、アリス家の一員なのですか？」



どういうことだ？違うとでもいうのであろうか。


悶々としながら外に置かれている椅子に二人で腰掛ける。



ル「紅茶は飲めるか？」


『はい、とても好きですよ。』


魔法で浮かせたポットからこれまた魔法で浮かせたティーカップに紅茶を注ぐ。



それぐらい自分でしろ。………なんて死んでも言えないわ。



紅茶を飲もうと思ったらまだ緊張しているのか震えている私の手、


大丈夫、大丈夫。平常心、平常心。


父上がこちらをじっと見ている。切実にやめてくれと思いながらも



『(いや、ここはエレガントさを見せることができるか？)』


と皇族ならではの振舞いをして、好感度を高めようと考える。



平常心、平常心。礼儀正しく。



ル「………Aは好きな男でもいるか？」



『ブッホォォォゥ』



やっべ、やっちまったよ。吹き出しちまったよ。




父上に全力でかかってるよ、え、マジでどうしよう。



とりあえずなんとかして助かろうと頭の中で監督生がよくフロイドに使っていたお経を唱えることにした。





『南無阿弥殺さないでください陀仏。南無妙法殺さないでください蓮華経。』

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