其の肆 ※微裏注意 ページ34
「どうしてですか！」
「Aさんが心配だからです！」
間切さんに肩を掴まれながら後退りすると、背中が網問にぶつかった。
「あ、ごめ…ん……？」
網問は耳に顔を近付けて言う。
「俺も、その話興味あるなあ？」
「ひぁっ！？」
「わあ、すごい敏感！そんな可愛い反応して、あの男だらけの学園でよく無事でいられたね？あ、もしかして無事じゃない？」
「無事だわ！！耳元で喋るのやめてっ」
「ふーーん？Aは耳が弱いんだ？ビクビク震わせて、感じてる顔可愛いねぇ」
「んんっ！感じてなんか…網問やめて、擽ったいっ」
「兄ぃ、反対の耳空いてるよ？弄ってあげると気持ちいいみたい」
網問に息を吹き込まれたり、耳朶を舌先でつつかれたり。何だか腰の辺りがゾワゾワしてきて、しかもこんな人目につくところで誰かに見られでもしたら、と思うと余計に変な声が出てしまう。
というか、もう現在進行形で目の前で間切さんに見られているし…！！
「んっ…やぁ……違う、から！」
「馬鹿！Aさん嫌がってるだろ！」
「嫌がってないよね？よがってるんだよね？」
「や、耳ダメだってぇ…見ないで、間切さん…っ」
そう言うと間切さんは私を余計に凝視した後、唾をゴクリと飲み込んで、空いている方の耳に顔を近付けてくる。
しかしその時、疾風さんの個室が大きな音を立てて開いた。
「Aーッ！！厠の前で待ってろってあれほど言っただろうがぁ！！」
私が後退りしたことで、厠からは少し離れてしまっていたので、疾風さんは泣きながら怒っている。
疾風さんが出て来たことで間切さんも網問も距離を取った。た、助かった〜〜！
「疾風さん朗報です！私の指に絡んでいたのはヌレオナゴの髪ではなく、間切さんのものでした！」
「なァにィ〜〜！？間切のだとォ！？テメェ忍術学園からの大切な預かりモンに早速手ェ出したのか！？」
「違います逆です、私が酔って外で寝てしまったそうなのですが、その時に私が間切さんの髪を掴んだんだそうです」
「んだよそういう事かよ！！怖がって損したぜ！！Aはもう酒飲むんじゃねえぞ！！」
「はい！すみません！」
すっかり疾風さんの調子も戻り、一人でどこかに歩いていった。良かった良かった！
私がほっと胸を撫で下ろすと、二人も安堵の溜息をついた。
「ふう…。それじゃあ続き、」
「やらんわ！！！！」
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玉虫厨子(プロフ) - 炭酸さん» わ〜〜！めちゃくちゃ嬉しいコメントありがとうございます！！私もタカ丸さん出てくる場面は筆が走ります！まだ先の話になりますがいつかはタカ丸ルートも書きたいので、どうか気長にお待ち頂ければと思います。 (9月21日 8時) (
レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - ああああああ面白すぎて一気に読んでました！！最高すぎます、神はここにいた、、、特にタカ丸君が出てきてくれる作品を今だに出会えてなくて、それがやっと出会えて！！しかも神作で！！！本当ありがとうございます！！大好きです！！ (9月15日 2時) (レス) @page30 id: 5dbdfb3851 (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - れなさん» て、天才…！？恐縮です…！お気に召したようで私も嬉しいです。完結まで宜しくお願い致します！ (9月9日 2時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 文才天才すぎます、、めちゃくちゃ好きです、ときめきも笑いも盛りだくさんでとっても好きです、、これからも更新楽しみにしてます！完結までぜひついて行かせてください。 (9月8日 15時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - コメ返ありがとうございます！鹿之助さんや清八さんなど他ではなかなか拝む事が出来ないキャラを出して下さるのもすごく感激です！キャラが出るたびワクワクして読ませて頂いてます！どうか玉虫様のご無理のないペースでお待ちしてます、これからも応援しています！ (9月7日 23時) (レス) id: 97fc43e259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉虫厨子 | 作成日時：2023年9月4日 4時
