終わりの始まりの段（八左ヱ門視点） ページ1
根本的な問題はそこじゃないって？じゃあどこにある？
「きっとAは未来人としてこの時代の人間と区別されるのが嫌なんだよ。いい加減普通の人間として認められたいんだ。一人での町歩きは一つの手段さ。
Aにはっきり言ってやりなよ。その見目の良さ故に人攫いに遭うことを危惧していただけで、未来人だから反対してる訳じゃないって。お前はもう室町の人間だって」
「だが雷蔵、未来は治安いいからその感覚で歩かれると危ないから心配ってのもあるけど…」
「八左ヱ門はAを幸せにしたいんだよね？」
「もちろん！」
「だったら、Aを繋ぎ止めておく為に今後“未来”という言葉を一生使わないくらい徹底すべきだ。そうすれば徐々に忘れていける」
「Aは未来人であることを忘れるべきなのか？」
「八左ヱ門が幸せにするんでしょ。だったらいつまでも五百年先のことを考えてたってしょうがないじゃないか」
「言ってる事は何となく分かるけど、Aを繋ぎ止めておくのに未来人であることを忘れさせるっていうのが少し引っ掛かるんだけど…？」
「………。じゃあその部分は気にしなくていい。ただ一人での町歩きを反対した理由は未来人だからじゃないというのは言ってやってくれないか」
雷蔵は何故だか俺がAへ掛ける言葉を気にかけているみたいだ。それに急に未来人ということを気にしだしたような？
「分かった。確かにAが攫われるとしたら未来人だからではなく、その見た目からだろうし。未来人ということを絡めずに説明してみるよ！」
「ハァ。本当に世話焼けるよな。今度から相談料取るぞ」
「ありがとう三郎、お前のお陰で新しい可能性に気付けたよ。雷蔵も何か悩んでたんだろうにごめんな。良かったら話聞かせてくれ！」
「僕の事はいいんだ」
「遠慮するなよ！今日はAと会えないし、じっくり聞いてやるぞ！」
「どうせ今は大したこと言えない。お前達も明日になったら分かるよ。僕だけじゃなく、久作や怪士丸、きり丸がしょげている理由がさ」
「図書委員会の面子じゃないか。委員会で何かあったのか？」
「……明日放課後、忍たま全員とAを集めて会合を開くんだ。僕はその後も何の変化もなく普通の日常が送れる可能性が高いと思っている。でも会合のせいで今の状況が一変する恐れもあるんだ」
「議題は？」
「まだ言えない。僕も中在家先輩から簡単に聞いただけだから詳細は分からないんだけど……」
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玉虫厨子(プロフ) - 麗羅さん» わー！一気読みありがとうございます！ 私もどんなエンドを迎えるのか言いたくてうずうずしてしまいます笑 (2月14日 20時) (
レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
麗羅(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！どうなってしまうんでしょうか…。ハッピーエンドじゃなかったら悲しすぎる！笑 (2月14日 10時) (レス) id: 06bc0a6cee (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - Maさん» いつもありがとうございます💓楽しんで頂けて何よりです！ (2月13日 22時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
玉虫厨子(プロフ) - ねこさん» コメントありがとうございます🙇夢中とのことで嬉しいです！どのような結末にするかは決めているので、メッセージで質問頂けたらお答えできます！ (2月13日 22時) (レス) id: 9682a1978c (このIDを非表示/違反報告)
Ma - 鬱展開なのか...それとも...んでも！！めちゃおもろいです！ (2月13日 22時) (レス) id: 8c9f415f7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉虫厨子 | 作成日時：2024年2月2日 21時
