ノモセの看板娘ちゃん２【ポケモン】 (ページ6)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:12,999 hit

44 ページ6

しまった、完全にやらかした

今日はタワーにちょうど、マサルが来ていた

ランクアップ前でバトルをしたのだが、まだ先日のバトルやその他諸々で浮ついた気持ちが滲んで

パワーや戦略負けではなく、俺の指示ミスによる敗北

「ダンデさんらしくないですね」

「やっぱりバレていたか、すまない」

「、、、浮かれるのもいいですけど、そんなんだとAさんに嫌われちゃいますよ！」

まぁそうなった方が僕は嬉しいですけど、とまで付け足された

現チャンピオンに言われては、立場がない

「、、、絶対嫌だ」

「、、、そういえば最近、Aさんビートといるのを見かけますけど」

「ビートって、あのビート君か」

「はい。あの、です」

乱入事件で一躍有名になったアラベスクタウンの新任ジムリーダー

彼といつ知り合ったんだろう

「もう浮気されてるんですか」

「、、、う、わき、？」

一瞬ピンと来なかったその単語

理解した途端血の気が引いた

俺といない時間をどう過ごしているのか、詳しく知らない

気づけばどんどん人脈を広げていて

マサルもキバナも、前だってルリナとも仲良さげにしていた

人を惹きつける魅力を十二分に持っているAだから、いつどこで誰と会おうが勝手に周りに人が増えていく

それは仕方がない。俺だってそれに惹きつけられた一人なんだから

でも、そんな事疑って見たことは無かった

、、、家のチョロネコは、最初は俺に懐いていたのに

いつの間にか見向きもされなくなりホップの方ばかり行くようになった

そんな危うさが、無い話ではない

「(にしても、弟だって言うのには驚いたなぁ)」

「、、、、」

至らない俺を、どうしたら彼女が好きでい続けてくれるなんて事があるんだ

そう考え出したら不安で堪らなくなった

ーーーーーーー

「ダンデさん、ダンデさんってば！」

俺が冗談で言った言葉を真に受けて完全にフリーズしてしまった

ちょっと意地悪しすぎたかとネタばらしをしようと思った途端

「今日はもう、タワーを閉める」

「えっ」

「さっきは本当にすまなかった！っ、じゃあな！」

「えぇ、！？」

なんだよ！あとちょっとでハイパーボール級なのに

せっかちなところ、ホップに似てて憎めないけど

、、、でもあの顔だよ、様見ろ！

なんて、ちょっと本当にやり過ぎたかもしれない

あとで謝りに行こうかな