19 ページ19
「はい、終わったよ……ってあれ」
『ぅ…ん、ありがとう。』
まふくんに髪を乾かされてぼーっとしていたら
いつの間にか眠気に襲われてしまった
「もう眠い？」
『ちょっとだけ…、まふくん髪乾かすの上手だね』
「ふふ、昔からずっとやってるもん。
眠いならもうベッド入る？」
得意げに笑うまふくんが可愛らしい。
『うー…ん。そういえばまふくん帰らなくていいの？』
「ああ、ちゃんと親に連絡してあるよ。
寧ろ泊まっていけって女の子1人なんて危ないしってさ。」
『そっか…。』
まふくんはまふくんの両親に似てとっても優しい。
目元はお父さんに似ていて、口元はお母さんに似てる
温厚な性格だってきっと両親に似たのだろう。
「…どうしたの？どっか痛い？」
『ううん、まふくんは色んな人から愛されてるよなって思ったの。』
「……愛されてる？」
少し怪訝な表情を見せてからまふくんは首を傾げた
その仕草1つも人を惹きつける魅力なのだろう。
『だって、友達もたくさんいて好きな人も好きになってくれる人もいて…』
数え切れないほどの人がいて。
「…そんなの、なんの意味もないのに。
君に愛してもらわなきゃ何も意味がない。」
ボソボソと、小さくまふくんが呟いた。
『へ？』
上手く聞き取れなくて聞き返すと
いつもの優しい笑みでまふくんは口を開く
「何でもないよ、Aちゃんだって愛されてるよ。」
『私？』
「うん、だってこんなに優しくて可愛いんだよ？
ご両親だって、それに……」
何かを言おうとしてまふくんが止まる。
何かあったのかと聞き返してみたらまふくんは何でもないと言った。
「さ、そろそろ寝よっか。
ココアはまた明日ね。」
『うん？』
気になったがそれ以上は追求せず、おやすみ と挨拶を交わして眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年12月20日 22時) (
レス) @page47 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
みぬん(プロフ) - 律＆陽@よーよーつりさん» ありがとうございます〜！；がんばります！ (2020年10月7日 7時) (レス) id: 0a03b8864b (このIDを非表示/違反報告)
みぬん(プロフ) - 樹里さん» ありがとうございます！！ぜひぜひ見つけてみてください！笑 (2020年10月7日 7時) (レス) id: 0a03b8864b (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした〜！他界隈も頑張って探します！w楽しみにしてます！ (2020年10月7日 6時) (レス) id: da767b6ddd (このIDを非表示/違反報告)
律＆陽@よーよーつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！他界隈でも頑張ってください！ (2020年10月7日 6時) (レス) id: d4668a7cda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
