溺愛シンドローム。【まふまふ】

20匹目 ページ20

「あ、僕こっちだからじゃあね。また明日。」





『うん、ばいばい』







Aちゃんと分かれて帰路につく。





ポケットから携帯を取りだし電話をかける。






prrr＿＿＿



「はーい？まふくん？」




「もしもし天月くん？あのさ、僕のAちゃんに近づかないで。」




「Aちゃんって……あの子か。」




「そう。名前も呼ばないで。」





「ちょっと〜友達なのに冷たくない？？そんなにまふくんが執着するほどの子なの？」





「天月くんには分からなくていいの！あの子は僕しか見なくていいんだから！！取ったらこ.ろす！！」




「うわ〜かわいい顔して物騒だなあ 笑」





僕が冗談交じりに言ってると思ってるのか軽く流す天月くん。








Aちゃんの名前なんか呼ぶな。





名前言われてすぐに思い出せないほどなら近寄るな。





僕のもの。






友達であろうと邪魔をする奴らは許さないから。









そんな醜い感情を押し殺してなるべく明るく振る舞う。









君も僕のこの姿を知ったら離れていく＿＿＿＿？









ダメ。







やだ。









ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ。








僕から離れないで。









幼い頃から築き上げてきた関係が壊れる？？









やだよ。









君に嫌われた僕なんて生きてる価値なんてないのに。









君が傍にいないと生きていけないのに。









1人にしないで。嫌わないで。









気付いたら通話を切って1人部屋の中で泣いていた。




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

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