溺愛シンドローム。【まふまふ】

16匹目 ページ16

『やだ、…っやめ、て！』



最後の力を振り絞って抵抗するもやっぱり男の人には敵わない。






まふくんから離れなければよかった







なんて、今更後悔が募る。







『助けて……まふくん、っ…』




小さく 、 ぽつりと呟いた









「ふふ、Aちゃん ちゃんと助け呼べて偉いね。よくできました。」






『へっ、………？』








ありえない。だってこの声………








パッと顔をあげるとそこには





まふくんがいた。




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
まふまふside




Aちゃんどこかなあ なんて呑気に歩く。







Aちゃんが怖い目に遭ってるのは知ってるけど




あれ僕が頼んでやってもらったんだし。









こっそりAちゃんにつけたGPSを辿って路地裏に着く。





少し様子を見てみよう、と思い耳を傾ける。





すると、




『助けて……まふくん、っ…』







ああ、







この時を待ってた。








自然と上がっていく口角を隠す。








そうでしょ？君を助けられるのは僕だけ。








君が頼れるのも僕だけでしょ？







いつでも君がどこにいても







僕が絶対に守ってあげるから








早く僕にその身も心も頂戴？

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