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飴村乱数[喧嘩]リク ページ5

Aside

「はぁ…」
乱数と些細なことで喧嘩をしてしまい、勢いで家出をしてしまった。
どこに行こうか、と考えてみるとすぐに思いついた。
「…先生のとこ行くか。」

「久しぶりだね。どうしたんだい?」
急に押しかけたにも関わらず、優しく接してくれる先生。
「んー…なんとなく、話したいと思って。」
家出をしてきたなんて言えるはずもなく、実際会って話したいとは思っていたしそう言った。
「そうか、なんか元気がないように見えるけど…あまり追求しないでおくね。」
と言ってジュースを出してくれた。
「ありがとうございます。」
さっきからスマホの通知がうるさいけど、見ないふりをする。
それからしばらく2人でお話をしていた。
やっぱり先生と話していると心が安らぐ。
でも、仕事上暇がない先生の家に居座るのも申し訳なく、一頻り話した後に家を出た。

そうなると行く場所がなくなるわけで。
大量に来ていた通知を見る。
何件もの不在着信と「どこにいるの?」などのメッセージ。
どうしようかと迷っていると、また電話がかかってくる。
とりあえず出てみることにした。

通話に応答すると、私が喋り始める前に
「ねぇどこいるの」と声が聞こえた。
何も言えず黙っていると
「どこにいるんだって聞いてんだけど」
いつもの何倍も声が低い。怒っていることは一瞬で理解できる。
「…新宿にいるよ」
正直言いたくなかったけど、問い詰められて全て言う羽目になることを察したから仕方なく言った。
「今すぐ帰ってきて」
私の発言に被せるようにそう言う乱数。
そして一方的に切られた。

憂鬱な気分で電車に乗り込む。
今は彼に会いたくない。

渋谷につき、彼の場所へと向かう。足取りが重い。
とある公園を通りがかった時、
「おぉ!Aじゃん!」
と、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
「…あ、帝統。」
声の正体は、なぜか上裸のギャンブラー。
「また負けちまってよぉ…」
悔しそうに言う帝統。
「…あはは、」
今は心から笑う気になれない。だから愛想笑い。
「なんだ?元気ねぇのか?何があったかは知らねぇけど、元気出せよ。な?」
それに気づいたのか、頭を撫でて励ましてくれる。なんだかんだ優しいんだよなぁ帝統って。

すると、
「あっ、いたいた〜A!…と帝統!」
うわ、という声が出そうになるのをなんとか抑える。
「俺はおまけかよ!!」
と、大声で言うギャンブラー。
「あははっ、ごめーんねっ?」
……あの…目が笑ってないですよ乱数さん。

*続き→←碧棺左馬刻[ぬいぐるみ]リク



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レオ(プロフ) - 乱数の話やばいですね!さいこー!! (2020年11月16日 13時) (レス) id: 66a0837d16 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - サイカさん» よかったです(><)ありがとうございます!お待ちしております! (2019年4月12日 20時) (レス) id: 8ce44abc68 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - どぅるじさん» リクエストありがとうございます!遅くなってしまうと思いますが、必ず書かせていただきます! (2019年4月12日 20時) (レス) id: 8ce44abc68 (このIDを非表示/違反報告)
サイカ(プロフ) - あー―――ありがとうございます…いちろーの話もキュンキュンでした。ありがとうございました!またリクさせてもらうかもしれません。そのときはよろしくお願いします。これからも頑張ってください! (2019年4月11日 23時) (レス) id: f0e2e83b11 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - お早うございます、らる様m(__)mリク受付ありがとうございますm(__)mではまたっ♪ (2019年4月11日 5時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らる | 作成日時:2019年4月6日 22時

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