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167話 ページ18

そして、塩ストの襲撃から1週間。



桜含む高杉一派と葵は、Aの家に集合していた。

ついに、塩ストの正体が判明したのだ。

自前のタブレットを操作しながら武市が説明していく。



「奴の名前は田中翔太。銀魂高校1年C組、出席番号16番。剣道部所属。…ここまでは、本人が言っていた情報と一致致しますね。
それと、こちらが昨日の奴です。」



と、タブレットの画面を全員に向ける。
まるで週刊誌のスクープ写真のように、隠し撮りされた塩スト…もとい、田中が写っていた。



『…間違い、ない。こいつだよ』

「ありがとうございます。
それで、この1週間私とまた子さん、万斉さん、似蔵さんで彼を尾行しました。その結果は…」

「アタシから報告するッス!」



と、また子が名乗りを上げる。



「アタシらで手分けして監視しました!アタシはAのバイト先周辺の駅前を中心に調べました。
やっぱり、Aのバイト先のパン屋付近は良く出没してたッスね。Aがいないとなると、割とすぐ居なくなったッス」

「拙者と似蔵は学校方面を担当したでござる。
今剣道部は大会終わりで練習量が少し減り、基本は朝から昼、遅くても15時位まで活動しているようでござる」

「部活中は普通に練習してたねェ。強いて言えば、Z組の部員と関わろうと意識してるように見えた…かなァ」

「なるほど…練習中の雑談から情報収集しようとしてるかも知れないって訳か」

「うわきっも…」

『桜…顔怖いよ…まぁ分かるけど』



聞いたこと無いぐらいドスの効いた声で呟く桜に若干ビビる。



「拙者は部活の登下校を調べたでござる。
朝家を出るときは何ら怪しい点は無かったが…問題は帰りでござる。
奴は自転車通学なのだが、部活が終わってから、学校周辺の自宅方面ではない住宅地を走って帰路についていたでござる」

「…どういうこと?」

「…恐らくだが…Aの自宅を探してるんじゃねェか」



それまでじっと話を聞いていた高杉が口を開いた。

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作者名:ウミガメ | 作成日時:2021年7月23日 18時

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