検索窓
今日:1 hit、昨日:37 hit、合計:4,209 hit

160話 ページ11

『……』



あまりの主張に開いた口が塞がらない、とはこの事か。



「…廊下ですれ違った時も、熱い視線、送ってましたもんね。もう、心は1つでしょう?」

『…まっ待って!全っ然違う!勘違いしてる!』



え、と一瞬驚いた隙に、Aは一気に捲し立てる。



『まず球技大会!これはうちのクラスの第2セットが銀ちゃんや沖田、土方のZ3がいたから、女子ギャラリーが増えて、あなた達のコート側へ移動せざるを得なかった!
そして剣道の大会!これはクラスメイトの新八の応援で行ったの!あなたの事は、これっぽっちも知らない!
それに、お店に毎日通ってくれたって言うけど、あなたが言うまで一切気づかなかった!そして笑顔で接客するのは当たり前!あなたはただのお客様!』



ハァ、ハァ、一気に言い過ぎた…と呼吸を整えるA。



「えっ…何言ってるんですか…」

『いや貴方が何言ってるの!?熱い視線がどうのとか言ってたけど、今言った通り、私は、あなたの事、知らないの!!
全部、勘違いなの!!』



あぁ、もう埒が明かない。これだけ言ったしもう逃げよう、とそのまま走り去ろうとした。



『…っ!痛っ…!!』



ものすごい力で、腕を捕まれる。剣道部と言うだけあって、簡単には振りほどけない強さだ。



『ちょっ、離して!!』

「…もう、Aさんったら…そんなに怒らなくても良いじゃないですか」

『は…?』

「寂しかったんですよね?連絡もしないで、いきなり店に行ったりしたから、怒っちゃったんですよね?だからデタラメ言ったんですよね?
でも大丈夫ですよ、Aさんの愛は十分に感じました!もう寂しい思いはさせません!
ほら、一緒に帰りましょ!?」

『ひっ…!』



やばい、こいつの目、完全にイッちゃってる…


恐怖で完全に体が動かせなくなり、もうダメだと感じたときだった。
















「あれ、Aじゃーん♪」

161話→←159話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 3Z , 志村新八
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ウミガメ | 作成日時:2021年7月23日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。