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『そのような経験をしたからこそ、今がとても楽しく、どんなことでも感動できるのですよ？』
そう言って、Aは自身の下に敷かれている芝生を慈しむように撫でた。
『こんなに草木に囲まれたことも初めてですし、これは癖になってしまいますね。』
レオナ様もそうなのでしょう？そう悪戯に笑ったA。
今まで堅苦しい口調でしか話していなかったAに、そういう表情もできるのか…。とレオナは思ったとか。
『それに私、このままで終わってやる気などございませんので。いずれは主をぶっ飛ばしてやるつもりでした。
他人に決められた人生で満足など出来ません。私も一人の人間…、欲深いものですので。』
Aがそう言うと、レオナは一瞬目を見開いたのち、おかしそうに声を上げて笑った。
なぜ彼が急に笑い始めたのかわからないAは首を傾げた。
ﾚｵﾅ「主人をぶっ飛ばすと企む奴 隷か。面白いやつだな、気に入ったぜA。」
『あ、ありがとうございます？』
ﾚｵﾅ「ここは元々オレの縄張りだったが、お前なら特別にここにいる許可を与えてやる。」
『本当ですか！』
またここでお昼寝できるのは嬉しいです！そうAは嬉しそうに言って、グーンと伸びをした。
そして会話がひと段落したからか、少し眠そうに欠伸をした。
ﾚｵﾅ「眠いか？」
『はい。昨晩は遅くまで起きておりまして…。
しかし起床時間は過去の癖が中々抜けないので…。』
ﾚｵﾅ「オレはこのまま寝る。お前も寝たらどうだ？」
レオナの提案に一つ頷いて、『おやすみなさいませ。』と既に消え入りそうな声で挨拶をすると、あっという間に眠りについてしまった。
よほど限界が来ていたのであろう…、そんなAにレオナは小さく笑ったとか―――
『…寝すぎてしまいました。』
Aが目を覚ました時には既に日が高く上がっており、恐らく昼時までぐっすり眠ってしまったようだ。
辺りを見渡すとレオナの姿がなく、自分もお昼の時間の為ユウたちの待つオンボロ寮へと戻ろうとしたとき…
『…これは……。』
先ほどソックスを脱いだ方の自身の足首…、足枷の痕が残っていた場所に、見覚えのないアンクレットがつけられていた。
そして近くにはもう一つ同じデザインの物が落ちていた。
ピッタリ、痕が残るようにつけられたそれ撫で、
『ありがとうございます…ッ。』
この場にいない彼に向かって、涙声になりながら礼を言った。
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暇人(プロフ) - レオナって姓ですか？名ではなく？ (2023年4月6日 22時) (
レス) @page36 id: 1a2776719b (このIDを非表示/違反報告)
yume(プロフ) - みきさん» みき様。ご指定いただきありがとうございます！修正いたしました。 (2020年5月14日 22時) (レス) id: 712fb079e3 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 27で闇の鏡が時の鏡になっていますよ〜 (2020年5月14日 4時) (レス) id: 2125c44ced (このIDを非表示/違反報告)
yume(プロフ) - 神羅課長さん» 神羅課長様。純粋なミスです！ご指摘ありがとうございます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: 712fb079e3 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 5が2回続いていますよ！そういう使用だったらｽﾐﾏｾﾝ!! (2020年5月5日 22時) (レス) id: 16ea087c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yume | 作成日時：2020年4月28日 16時
