underthought 【僕の思い】 (ページ2)

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2話ページ2

「……無能」
僕はいつも両親に無能と呼ばれていたから無能と言う名前らしきものはあった。
無能は普通は名前にしないから言いたくなかったのだが、名前が無いのでそれしか言えなかった。
「そんな名前は良くないよ。そうだね、ナユなんでどう？昔、ここに居た人の名前を貰っちゃいなよ」
「その人に申し訳ないです」
「その人が落ちてきた名前の無い子に渡してやれと言ったんだよ」
「そう、なんですか」
その後はここの話をしてくれながら怪我の手当をしてくれた。
そのナユさんと言う人はここに虐待をされた子が来ると予想して渡してやれと言ったのかな？
「……手当し終わったよ」
僕達は奏さんに怪我を手当してもらった。
怪我に包帯なども巻いてもらった。
フリスクは切り傷が多いけど、僕は腕には火傷跡だったり足には打撲や切り傷でいっぱいだったりする。
僕はフリスクを守るようにしていたから傷が多い。
多分、火傷は治らないと思うけど包帯を巻いてもらった。
「地下世界の皆に挨拶をしに行こうか」
「ありがとうございます、奏さん」
「タメ口でいいよ。フリスク、ナユ」
「ありがとう、奏」
フリスクはもう警戒を解いているようだ。
僕はあまり警戒を解けていない。
そんな感じで僕達は奏の後をおった。
そしたら桜の模様がある浴衣を着た短い赤髪の女の子に会った。
「落ちてきた子だね！私は彩！よろしくね！」
フリスクの手を握ってブンブンと上下に振り回しながら言う。
フリスクは混乱してヒートしかけている。
それを奏が止めている。
この光景が僕は微笑ましくて嬉しくなってしまう。
その時にグーとフリスクのお腹が鳴った。
僕達は余りにも食事を取れていないからフリスクはお腹が空いたのだろう。
「あっ、えへへ………」
「お腹が空いたんだね。食事にしようか」
僕は驚いてしまった。
食事をくれると言うのか？
僕は嬉しくて泣いてしまった。
それに彩と奏は驚いていたが、察してくれたのか頭を撫でてくれた。
「着いてきて。お家を紹介するよ」