人間と、モンスターの話2 ページ22
キャラと出会ってから、その後___
「ねぇ、アズ。この地下から出たいと思わない?」
「へ?」
いきなり、キャラに話を持ちかけられた。地下から出たい…?
「で、出たいけど…。バリアがあるし…」
「それについては、大丈夫!私のソウルをアズが吸収すればあのバリアを破壊できるよ!」
「ふーん……」
「いや!それだと、キャラ、が…タヒんじゃうって……こと?」
キャラは一旦口を閉じ、また口を開く
「……。私はあの醜い人間より、優しいモンスター達の方が大好き。皆が、幸せになってくれるなら、私はこの命さえ力にする!」
「…キャラ」
キャラには、凄い人間への憎しみがある。落ちてきた前、人間に痛い思いをしてきたのを僕は知っている。でも、
「危険だって分かってるよ。でも、お願いアズリエル。皆の為に……!!」
……皆、の為。ママ、パパ、キャラ……。僕は僕は…
「わかったよ、キャラ。僕、協力する!」
言った瞬間、
「ありがとう!アズ!!」
キャラは僕を抱き締める。なんでだろ、“嫌”とは 思わない。…寧ろ、嬉しいような……//
−でも、そんな幸せはすぐ終わる−
「あ"ぁ"っ……あ"ぁ"……ゲホッ…ゲホッ…」
「キャラ!しっかりして!!」
「頑張って、生きて…!キャラ!」
「キャラ!決意を抱き続けるんだ…!」
キャラ、皆が君を見守って、支えてくれているよ。だから、……分かってる。あの時が、原因だよね
『え…!?キャラ、それは』
『キンポウゲって言いたいんでしょ』
『その通りだよ!それパパが食べたとき体調を崩して…』
『知ってる。モンスターは体調を崩したけど、“人間”は……』
『……!?キャラ、まさか!』
『大丈夫だよ。アズリエル』
ごめん、キャラ。僕が止めておいたなら……
「…あ、ず」
「キャラ…!もう、しゃべらない方が…!」
キャラはゆっくり、一言一言ギリギリ聞こえるぐらいの声で
「ごめ、んね?でも、ありがとう」
申し訳なさそうに、言う。でも今までで、とびっきりの笑顔だった
・
・
「キャ…ラ?」
キャラは瞳を閉じ、キャラの体からは真っ赤な赤色のソウルが出ていた
「分かったよ。キャラ」
ポロポロでる涙を拭き取って僕はソウルを吸収した
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だーす - あわわわわ......こんな素敵な小説があるなんて...更新頑張ってください!!後白のコーディガンとは? (2019年5月5日 9時) (レス) id: ab272be8ff (このIDを非表示/違反報告)
shoujyouki(プロフ) - 待っててよかった (2018年8月25日 5時) (レス) id: 391a71ad47 (このIDを非表示/違反報告)
決意の塊 - 翡翠さん» ありがとうございます!!これからも、楽しんで頂ける小説を頑張ります!!そして、気長に待っていて下さい! (2017年11月5日 16時) (レス) id: dfe679cea8 (このIDを非表示/違反報告)
決意の塊 - ヨタ。さん» 喜んで頂けたなら結構です!!あと、私は神じゃないです(( (2017年11月5日 16時) (レス) id: dfe679cea8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 一気読みしてしまいました…本当に素晴らしい作品ですね!sans兄さんイケメンンンンッ((気長く次回の更新待ってます(^-^) (2017年11月2日 0時) (レス) id: 26fa0d340d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:決意の塊 | 作成日時:2017年4月14日 20時