【undertale】どうやらFastHumanに成り代わったらしい。 (ページ8)

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SeventhData ページ8

「ここだよ！」

Asrielに連れられて着いたのは、大人な雰囲気漂うバーらしき店。
店にはGrillby'sと書かれている。
……え？お気に入りの場合って、バー？

「一応聞くけど、Asrielってまだ子供だよな？」

「？そうだよ？早く大人になりたいって思ってはいるけど」

だよな。俺と同じ背丈なんだし、大人な訳がないよな。
……いや、人間じゃないから絶対にそうだとは言い切れないけど。
にしても、バーがお気に入りとは。
酒なんて飲めないはずなのに、普段何をしにここに来てるんだ？

「こんにちはー！」

元気よく挨拶しながら、Asrielは店内に入る。
俺も後を追いかけ中に入る。
内装は、オレンジ色で統一された暖かみを感じる配色で、テーブル席やカウンターには見覚えのあるモンスターがちらほらいた。

「おう、Asriel！久しぶりだな！」

「やあ、Asriel。隣にいる子はガールフレンドかい？」

「Asriel！Asgore王は元気？」

よく来るのは本当のようで、店内のあちこちから声が掛けられる。
Asrielは手を振りながら返事をしたりしながら、正面のカウンターまで歩いていく。
カウンターの向こうには、バーテンダーらしきモンスターがいた。
……顔が炎に包まれてるのに、なんでメガネは溶けないんだろう。

「Sophia、ここに座りなよ」

ちょうど燃えてるバーテンダーの前の席を勧められた。
凄く暑そうなんだけど。
しかし、他の席は空いてないし、Asrielは既にその隣に座っているし、仕方なしに勧められた席に座った。

「Grilldy！紹介するね、ボクの友達のSophiaだよ！」

凄い嬉しそうにAsrielは、Grilldyさんに俺を紹介する。
そんなに友達出来たのが嬉しいのか。やっぱ今までボッチだったのか。
Grilldyさんは心なしか微笑ましそうに俺たちを見ている……気がする。
いや、顔が見えないから雰囲気でしか分かんねぇけど。

「ども、Sophiaです」

ペコリと会釈すると、Grilldyさんも会釈してくれた。

「Grilldyは、ここGrilldy'sの店長なんだよ。一人でお店を経営してるんだって」

マジか。この広さのバーを一人でやってるとかすげぇな。
この町の人口人数的にひっきりなしに客が来るだろうに。

「一人でとか凄いですね、Grilldyさん」

「…………」

俺が思ったことを口にすれば、ジッと見てくるGrilldyさん。
え、なんでそんなに見てくんの？

「Sophia、Grilldyがありがとう、だって」

Asrielが俺にそう伝えてきた。
なんでお前分ったんだよ。