苦労その2 ページ4
「失礼しまーす」
「あ、来た」
始業日にもかかわらず、聖蹟サッカー部は練習がある。
他 の 部 は 一 切 な い の に !
一般生徒は午前で帰るため、部員はキャプテンのクラスで昼食となっているのだ。
「Aさん!チワっす‼」
「あ、うん」
「お隣よろしいですか⁉」
「いーよ」
バカデカい声で話しかけてくるのはシバキチ。
2年の大柴喜一である。
私のことを慕ってくれているのはいいが、もはや崇拝の域に達していて少し怖い。
あと、バカ。
果てしなくバカ。
そして、こいつとセットなのが・・・
「オイコラ。そこ俺が座ろうとしてたんだよボケナス」
同じく2年の君下敦。
こっちは頭がいい。
なんてったって2年の学年トップだ。
ただ、シバキチと会えば程度の低いケンカ。
相手はバカなんだから大人になればいいのに。
「アァ⁉テメェごときがAさんのお隣なんざ一億年早いんだよ‼」
「は?ココが一番日当たりいいんだよバァカ‼」
「ンだと⁉」
「異論でもあんのか?」
ったくコイツら...
「そこまでっ!シバキチ、私の隣なら反対側空いてるから」
「ハイ‼おいバカ君下!今日はAさんに免じて許モゴッ⁉」
「キー坊、相手にしてたらバカが移るぞ。もっと大人になれ」
「・・・ッス」
「へっ!ザマァww」
「お前もう黙っとけ」
喚くシバキチに、腹パンを一発。
「A、全員揃ったぞ」
「え、マジで⁉ありがと、寿人」
2年バカコンビが騒いでる間に、教室は部員で埋め尽くされていた。
「...これに1年が加わったら1クラスに入んないかも」
ま、とりあえず。
「いただきまーす」
「いただきますッ‼」
3日後が楽しみだったりする。
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シャボン(プロフ) - 更新待ってます! (2021年1月11日 0時) (レス) id: 9c193604b1 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - ありがとうございます!まってまーす! (2017年4月8日 2時) (レス) id: 63fa5fe382 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - 続けて欲しいです!! (2017年4月6日 0時) (レス) id: 63fa5fe382 (このIDを非表示/違反報告)
優香里 - この話の更新を今までずぅーと待ってました!お願いします!続けてください! (2017年4月3日 19時) (レス) id: 50a32252ec (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - このお話、大好きです!よろしければ続けていただきたいです! (2017年3月27日 15時) (レス) id: 299250a361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしゅ | 作成日時:2016年7月27日 19時