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紫「ねえ、ちゃんと話そ?」


そう言う紫耀の目が
私の知らない彼のような気がして怖い。


「何を?

話すことなんてないじゃない。」



冷たく、なるべく冷たく。

君への想いが消せてないことを隠せるように、
そう意識した。


紫「俺、まだ納得してない。」



紫耀が納得できない理由が
私にはどう頑張っても思いつかない。



校門の前で男女が言い争ってる場面なんて

当たり前に視線を集めてしまう訳で、


気づいたら多くの人が私達を見てた。





「幸せになってね、紫耀。」


それだけ小さな声でそう彼に告げて
私は教室へ走った。


これが、私の精一杯の強がり。

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作者名:Kipi | 作成日時:2019年1月7日 9時

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