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A今年はイブに会いたい。


紫耀25日じゃなくて?


Aうん。24日。


紫耀どうして?


A秘密かな。



昨日ラインでそうやり取りをした紫耀が

なぜか不機嫌な顔をして私の前に立つ。



紫「クリスマスに他に会いたい人がいるの?」



昼休みに私の教室を訪れた彼は
私を廊下を呼び出してそう言った。


なんでこんなことを聞くのだろう。

もし、いたとして
それを紫耀はどう思うのだろう。


「いないよ。」


そう答えても、

紫耀は少し腑に落ちない顔。



「あ、紫耀くん!!!」


ああ、運が悪い。

紫耀の本命に見つかってしまった。



柚「あ、紫耀くんの友達!」

私の顔を見てそう言う柚愛ちゃん。


友達という言葉に
えっ、という顔をした紫耀。


でも、それを否定しようとはしない。




柚愛ちゃんが
くるっと紫耀の方を向いて、


柚「24日どうする?何する?」


と聞いた。

、、、え?


紫「24日は無理になったって
さっき言わなかったっけ?」


柚「ん?そんなこと言ってたっけ?

えー、柚愛、

紫耀くんと遊べるの楽しみにしてたのにー。」


紫「俺とじゃなくて、

俺達とだろ。」


紫耀が困った顔をしてそう言う。

彼を困らせている原因は

この話を私に聞かれたことか、

それとも

私といる所を
柚愛ちゃんに見られてしまったことか。


柚「あ、わたし職員室行く途中だった!」


彼女は
私達の間に爆弾を落として、
廊下の奥に消える。



残ったのは沈黙。


紫「クラスの仲良い奴らで
クリスマスパーティーやる予定だった。」


静けさを破ったのは紫耀。


紫「でも、別に乗り気じゃなかったし

全然平気だよ。」


そう言うけど、

わたしの心に残るのは
重い鉛のような罪悪感。


また、
彼を縛ってしまっている。

好きな子との時間を奪ってしまった。


「夜。」


紫「え?」


「夜、会えればいいよ、私。

紫耀はパーティー楽しんできて?」



ちょうどよく未央が

未「A、売店いこ!」


なんて声かけてくれるから、

待って、という紫耀の言葉に振り返らず
その場から逃げた。

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作者名:Kipi | 作成日時:2019年1月7日 9時

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