◆*Unhappy Wedding*◆【K.Ninomiya】Part5 (ページ7)

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◆｡*97【side Sho】ページ7

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驚いた。

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驚いた。

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依頼人の『Five Game』社のトップ。

二宮和也がいる会議室へ昼食の支度をしに行ったら

まさか、Aの姿があっただなんて…

驚いた。茫然とした。

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電話越しに聞いていた声だけじゃない。

肌で感じる彼女の雰囲気。

目で視る彼女の表情。感情。

全てが想いが募る心を苦しいくらいに締め付けて。

嬉しかった。素直に…胸が弾んだ。

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…でも、それと同時に『疑問』が浮かんだ。

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'Aは確か、長野にある親父さんの実家にいるはずだ。なのに何故、二宮の会社にいるんだ？'

'俺が交わしていた連絡と明らかに状況が違い過ぎる'

'Aは…'

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'…二宮と、どういう『関係』ー…？'

近所のおばちゃんが撮って

俺に見せてくれた、あの写真。

もしかして…本当に………

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*「お疲れ様です。翔さん」

翔「お疲れ」

*「僕達、先に店へ戻りますね」

翔「うん、お願い」

*「翔さんは？」

翔「俺はちょっと急用出来たから…終わり次第、行く」

*「そうですか、じゃあ店長にも伝えておきます」

翔「助かるよ」

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では、お先にー。

今回の仕事を共に手伝ってくれた従業員に

軽く会釈をし、彼らを見送った俺は

私服の黒ジャケットを羽織りながら『とある待ち合わせ場所』へ向かう。

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ｺﾝｺﾝ、

先程、ヤツの部屋に入ったように

目の先にはだかるドアを叩く。

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翔「…言われた通り、来ましたが」

＊「時間ジャスト。さすが『beat.』の次期店長と言ったトコロかな？(笑)」

翔「冗談は程々にして教えて下さい…」

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翔「……二宮社長」

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威圧感アリアリに睨んだ俺を

顎に黒子を持つ男は

怪しげにフフフ、と笑い掛け。

俺に一席のソファーを促す。

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和「…まあ、とりあえず座れって。話はそれから」

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…どこか自信がある、ヤツの姿勢に

またもやモヤモヤの塊が増幅した。

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