疑恋14 ページ15
「はぁ、私、なにやってんだろぉ…………」
あのあと私は、急いで屋上に逃げ込み、授業をサボってやった。今、頭回らないし。
私がフェンスに腰掛け、桃色の携帯電話をいじくっていると、突然屋上の扉があいた。
誰だろう、なんて心の中で問いながら、私はあの人を待ち望んでいる。
ビンゴ。
「授業でなくて良いの？成績下がっちゃうよ？黒子君」
私の今、一番会いたかった人。
「居ても居なくても気づかれませんし、授業中に寝てても僕はバレませんよ。Aさんこそ、授業でなくて良いんですか？Aさんはいつも授業中、元気に手を挙げてるのでバレちゃいますね」
『影薄いのにも、良いことありますね』と、黒子君は薄く笑った。
そういえば、黒子君って、笑うとすごく綺麗だよなぁ。まぁいつも綺麗なのだが、笑うと更にというか、増すと言うか……
「私、黒子君の笑顔好き」
「え？」
「黒子君の笑顔を見てたら、辛いことがあっても乗り越えられるし、難しい問題が起こっても、なんとかなる、て思えちゃうの。落ち着くのかな？」
「………僕は、Aさんが泣いてると、抱き締めたくなります。僕が好きなのは燐先輩だから、Aさんには手を出しちゃダメって分かってるのに…とか言ったら、引きますかね？」
「え！？いやいや、引かないよ！とっても嬉しい！！私のこと、元気づけようとしてくれてるんだよね？そういうとこ、好きだし」
「…ホラ、そういうのですよ。Aさんの悲しい笑顔を見てると、堪らなくなる………ｯ」
そう言って、黒子君は優しく私を抱き締めた。暖かい体温が眠気を誘う。だが心臓がバクバグいっているので、これは気持ちよく寝れそうにない。
「僕、多分Aさんが好きなんだと思います」
え＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿……
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ShaTake - みさふぃーさん» ありがとうございます！hit数が全然上がらなくて落ち込んでいたので、安心しました！更新率upさせていきますね！ (2014年2月8日 17時) (
レス) id: cbd0ef192d (このIDを非表示/違反報告)
みさふぃー - おもしろいです!!更新がんばってください。(*・×・*）／ (2014年2月8日 12時) (レス) id: 5875d8ef58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ShaTake | 作成日時：2014年2月1日 10時
