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それから宮近オススメのパスタ屋さんでご飯を食べて、
ちょっと買い物付き合ってよ。って言われて近くのショッピングモールに来た。


土曜日だからか、カップルや若い子でいっぱいだ。




「なに買うの?」

「あー、決まってないけど、服とか?」

「そっか」

「ごめん、無理矢理付き合わせた?」

「ううん、私もなんか買い物する(笑)」




そう言ったら、ありがとう。あそこ見てもいい?って宮近が指差した場所はメンズのお店。

宮近ってこういう所で買い物するんだって少しキョロキョロしてしまう。




「他見て来る?」

「ううん。宮近と買い物なんてしたことないし、一緒にいる」

「じゃあ、服選んでよ」

「えー、絶対宮近の方がセンスいいじゃん」

「そんなことないって」




Aが選んでくれるの嬉しいからお願い、なんて言われたら真剣に選んでしまうわけで。

あ、このシャツ宮近に似合いそう。




「宮近、これ」

「ん?お、いいじゃん」

「これとこれで合わせたら似合いそう」

「ふふ、」

「え?(笑)」

「いや、さっきまで選ぶの嫌がってなかった?」

「だって似合いそうなの見つけちゃったんだもん」

「はは、貸して。…どう?」




そう言って、私が選んだシャツとパンツを合わせてこっちを見る宮近。

ほんと何でも似合うのずるいなぁ。




「うん、めっちゃいい」

「じゃあ、これにしようかな」

「え、いや、他も見たら?」

「ううん、Aが選んでくれたから」




サイズも大丈夫そうだし、買ってくるね。ってあっという間に宮近はレジに行ってしまって。

とりあえずお店から出て待ってようと思ったら、
近くにあるアクセサリー屋さんが目に入って足を進めた。



あ、これ可愛い。いや、こっちも可愛いなぁ。




「Aはこっちが似合うと思う」

「っ、!びっくりしたー」

「いや、こっちがびっくりしたわ。急にいなくなるんだもん」

「ごめんごめん。次どこ行く?」

「いいの?買わなくて」

「うん、せっかくだし他も見よ」




私がそう言うと、じゃあ、今度は俺がAの服選んじゃおうかなぁ。
なんて楽しそうに笑う宮近。


あぁ、可愛いなぁ。そう思いながらも、2人でいろいろとお店を回った。




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作者名: | 作成日時:2021年10月14日 2時

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