きみ中毒。 (ページ8)

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「久々に買い物した」

「私も。こんなするつもりじゃなかったんだけど」

「うん、俺も(笑)休憩しない？」

「する」

「あそこ入ろうか」

俺、買ってくるから席取っといて。なんて一々かっこいい宮近。

言われた通り席を探すと、ちょうど奥に空いてたからそこに座った。

「はい」

「ありがとう。よくアイスコーヒーがいいってわかったね？」

「Aのことよく見てるから。はい、ガムシロップ」

そう恥ずかしげもなく宮近言うから、私が恥ずかしくなって目線を逸らした。

ほんと宮近ってこんなキャラだった？
前に告白なんて自分から出来ないとか言ってなかったっけ？

「そうだ」

「なに？」

「これAにあげる」

「…え、なに？」

「開けてみて」

差し出されたのは、小さな紙袋。

恐る恐る開けてみると、中に入ってたのは見覚えのあるネックレス。

これ、私が可愛いって言ってたやつ？

「なんで？！」

「ふっ、今日のお礼」

「私何も買ってないよ？」

「別にそんなのいいから(笑)俺がAに付けてほしかっただけ」

「…ずるい」

またかっこいいこと言って。

付けてあげる、って私の後ろに回ってネックレスをつけてくれた宮近。

「うん、かわいい」

「ありがとう、ずっと大切にする」

「ん、俺はその顔見れただけで充分」

どんな顔？って思ったけど、鏡で見たらネックレスがほんとに可愛くて。

喜んでくれて良かった。そう笑った宮近にキュンとする。

「これからどうする？」

「もうこんな時間なんだ」

「夜ご飯でもと思ったけど、昨日からずっと付き合わせてるし。解散にする？」

「え、あー、」

「なに(笑)」

もう少し宮近といたい、かも。自然とそう口から出ていて。

私もこんなこと言うキャラだっけ？って思ったけど、
純粋にそう思ってしまったから仕方がない。

でも、宮近から返事がなくて少し不安になる。

「宮近？」

「…急に可愛いこと言うなよ」

「顔、赤い」

「ばか、うるせぇ」

そう言ってすぐ顔を隠した姿が可愛くて笑った。

それから結局近くでご飯を食べて、また家まで送ってくれた。

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