依存 ページ22
「眠…。」
圧倒的睡眠不足。前から睡眠はよくとれる方ではなかったけれど、今は単純に寝る時間がない。原因はわかっているけど…と、自然と大きなあくびが出た。
「バイトのくせに寝不足かよ。」
「ふえっ。あ、明王…。」
油断していたら朝食を取りに来た明王にあくびの間抜け面見られてしまった。恥ずかしい。
「うるさいなー。おれだって色々やることあるんだからなー。」
「へー。ボール磨きとか？ま、サッカー馬鹿どもが散々汚したユニフォームの泥を落とすのは骨が折れることだろうよ。」
馬鹿どもって、明王だって泥々にして帰ってくるくせに…と思いつつ、余計なことは言わないでおく。
てかボール磨きはおれの仕事じゃねえし。
朝飯も昼飯も夜飯も、おれはここの選手たちと同じ食堂で同じように食事をとっている。なんだかんだ、いつも明王と同じ席で二人で食べるのが日課みたいになってしまっていた。全く、二人揃って何をやっているのか。他のメンバーとコミュニケーション取る気が更々ないではないか。
もっともおれは別に他の選手と馴れ合いする必要ないけど…と、手元のコッペパンに手をつけようとして携帯が鳴った。メールだ。おれにメールをよこしてくるのは今は影山か、あいつかしかいない。
明王に見られないようにちらりと通知を見ると、”唐須”と表記されている。やっぱりこいつか。最近の寝不足の原因。昼間はこっちで相手ができないから夜に連れ回されているのだ。朝から連絡をよこしてくるなんて珍しいと思いながら、周りに見られていないことを確認して中を見る。
『今日の夜、駅前のカラオケな。』
朝からもう夜の連絡かよ…と突っ込みつつ、了解の返事を素早く送った。
「お前、俺以外に知り合い居たんだな。」
こそこそ携帯を触っている俺に気づいて明王がからかうように笑った。なんだよ友達明王しかいないみたいに、自分だって友達いないくせに。
「知り合いくらいいるわ。あ、もしかして嫉妬した？」
お返しに煽れば突然耳が聞こえなくなったのかと突っ込みたくなるほど、ガン無視された。通用運転とはいえ少し腹がたつ。
「親からちょっと連絡来ただけだし…。」
また息を吸うように嘘をついて
そうすると明王は「ふうん。」とだけ反応して、席を立った。空の食器を「後片付けよろしく。」とおれに押し付けて練習へ行った。洗いものもおれの仕事じゃないっつーの、と思いながら明王を見送った。
「…早く仕事片付けて、時間まで仮眠しよ…。」
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19 - 星猫さん» 優しい…ありがとうございます。イナズマイレブンシリーズはアレスとオリオンも含めて全部みました！同じlevel5作品だと妖怪ウォッチも好きです(^_^) (2021年9月8日 12時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃがしました。また高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月8日 11時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
19 - 星猫さん» ありがとうございます！！嬉しい、、自給自足ですが励みになりました。今後も1日1更新、書き殴り続けますので暇つぶしにでも見ていただければ^^ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 39de8a0c35 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：19 | 作成日時：2021年8月30日 21時
