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朝陽を見に行った日は
決まって海斗のカフェへ行くのが日課になった
「季節によって空の表情が違うから」
アルバムをカフェに持ってきて
楽しそうに撮った写真見せてくれたり
恥ずかしいけど、とギターも弾いてくれたり
「聴きたい曲ある?」
「真夏の果実かな」
会う時までに練習して弾いて歌ってくれた
聴いては海人の事を思い出してしまったり
「松倉〜いつもの。」
「だからオープン前」
このやり取りも見てて飽きない
時間が許す限り
通知が来ない限り
限られた時間だけど
それでも私はここに来る
1人で見てた朝陽も今は隣に海斗が居てくれて
泣きそうな時は何も言わずに手を握ってくれた。
泣かない日が来るなんて思わなかった。
ある日
「あ、ごめん。今日カフェ定休日で」
「そうなんだ。」
初めて定休日に当たってしまったらしい
でも
「あのさ、時間あったらだけど、車通り少ないし」
「ドライブ行かない?」
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作者名:いろは | 作成日時:2021年2月21日 13時