4 ページ42
「ってかお前は知ってるはずだよ。」
「え？」
伊野尾君の言葉にびっくりする。俺が知ってる相手？
「まぁ言ったのは、随分前だけど。知ってるはず。本気にしたかどうかはわからないけど。」
そう言って伊野尾君は目の前にある酒を一気に飲み干す。
俺が知ってる相手？誰だ？
「それは俺が知ってる人ってこと？」
「それもあるし、俺が結婚したいって言ってることも知ってる。」
「え？え？俺そんなこと聞いたっけ？」
流石にそんな大切な話忘れる訳ないんだけどなぁ。。。
そう思って俺は考え込んでしまう。
「いいよ。別にそんな考え込まないで。どうせ叶わない相手だし。�睫擇世辰橡楜い砲靴討覆い�ら覚えてないんだよ。」
「え？本気にしてないって俺めっちゃ失礼じゃない？俺が本気にしてない相手って誰よ？すっげー大御所の人とか？」
「さ、どうだろうな。」
ふっと笑って、伊野尾君は次のお酒に手を伸ばした。
「何だよぉー。伊野尾君と俺の仲だろ。教えてよぉ〜。じゃ、ヒント。ヒントちょうだい。」
「はぁ？もういいって言ってんのに。」
「お願い。一個だけ。ね。」
「ったくしょうがねぇなぁ。ヒントは、その言った時に、未来の話ってことで言った。」
「未来の話って何だよ。」
「はい。もうこれでおしまい。」
「えー。ってか伊野尾君はその人と付き合ってんの？」
「付き合ってねぇよ。付き合ってねぇし、多分これからも付き合うことは一生ない。」
「何で？そんなのわかんないじゃん。」
「わかんだよ。いったろ。叶わないって。」
そう言ってとてつもなく切ない顔をまたする。何でだろう？伊野尾君にこの顔をさせることができるそいつが羨ましいって思ってる自分がいる。あの伊野尾君がそこまで思ってて手に入らない相手なんているんだろうか。
「まさか。。。不倫。。。」
「は、ちげーよ。それは絶対ない。人妻落とそうとしてる�睫擇醗貊錣砲垢鵑福�」
と言って目の前にあるつまみを包んでた紙屑を投げてきた。
「投げんなよ。ってか俺だって本気で人妻落とす訳ないでしょ。ごめんって。」
「もうこの話は終わり。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：choco | 作成日時：2023年1月25日 11時
