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高校生くらいの頃憧れてた
“赤いピンヒールに赤いリップ。ヒールをコツコツと鳴らして夜の銀座を歩くの。誰にも負けない強い女になるの。”
A「ねぇ、もっとラフな雰囲気のお店知ってるでしょ？」
す「そりゃそうや？せやけどお前かてもっとラフな格好出来るやろ」
A「こんな所に呼ぶから。」
銀座の高そうな知らないBARに呼び出されたから
高いヒール履いて赤いリップひいて黒いアイラインもしっかり。
私の返事に返事をせずお酒を口に運ぶ
あぁ私たち大人になったなぁ
あの頃の面影がちらっとのぞく
す「なんやねん笑」
A「別に」
私、なんでこの人と飲んでるんだろう？
す「せや、これ、こいや」
A「え、受け取れないよ高いんでしょ!?」
渡されたのは関ジャニのライブのチケット
す「見に来いや。俺、お前のこと絶対好きにさせるから。俺のこと」
A「三十路過ぎて青春ごっこは痛いよ」
いいじゃん、このままぬるま湯につかっていようよ
す「痛くてええからお前が欲しいねん」
そんな子供だましのような言葉にドキッとしちゃう私も、そんな言葉を言えるすばるもまだまだ心は高校生のままなのかもしれない
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作者名：umime_com | 作成日時：2018年3月10日 21時
