クリスマスと君【第五人格】

変化 ページ17

あれからしばらく経って。



私の傷は完治し、ゲームにも参加できるようになった。



変わったことも色々あった。



まず、イソップが周りの人にゲームの腕を上げたと言われていることだ。



きっと彼なりに努力してくれているんだろう。



そんな話を聞くたび嬉しくなってしまう。



それにイソップは前よりも社交的になった気がする。



食事をみんなととるようになってから、前まではピクリとも笑わなかったのに人前でも笑うようになった。



最初のころは、彼が笑うと一瞬みんな驚いた顔をしていたが、最近は日常になりつつある。



私自身の周りにも変化があった。



この間の一件から私に無理をさせたくないサバイバー仲間が、必要以上の心配をしてくれる。



ありがたいけど、少し歯がゆくなってしまう。



久しぶりにイソップとゲームで一緒になる。



「今日の試合は僕がAを守るよ。」



「えっ・・・うん。ありがとう・・・」



彼の言葉から敬語が外れて、敬称も外れて。



今まで以上にドキドキしてしまう。



一緒に試合をしてみて、彼はチェイスも救助もぐんぐんと腕を上げているのがわかった。



私のために頑張ってくれていることが嬉しかった。



ゲーム後。



「あのさ、明日。前話してたカスタムデートしない？」



「いいよ。Aのお弁当楽しみにしてるね。」



まるで恋人の会話。



いつかそうなれたらいいなぁなんて考えてしまうのは両想いを知ってしまったから。



今が一番幸せが毎日更新される。









今が一番幸せ。

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