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(you-side)


富士急野外ライブ、最終日。



最初の衣装であるドレスに着替えて、髪型と化粧も終える。



──何とか、ここまでこれた



特に大きなトラブルもなく、無事に今日を迎えられて。





辺りを見回せば、少し遠くで実彩子と千晃は楽しそうに話をしていて。



だっちゃんと秀太は何か、真司郎に絡んでいる。



莉子さんと話してるリーダーに視線を向けたとき。





「……っ」


ズキ、と頭の奥で音にならない音が響く。



こめかみに手を当てて、表情は変えないまま目を閉じて。




──あれ……、


──頭……痛い、かも



今はそんなに酷くない頭痛。


だけど、時間が経てばきっと悪化すると。


そんな気がした。





浦『しんどくなったらすぐに言うこと』



リーダーの言葉が鮮明に思い出される。




──まだ、しんどいっていうほどじゃない


──でも……もし、悪化したら?



誰かに言うべきか。


できれば心配かけたくないという思いと、交差する。



悩めば悩むほどに、少しずつ頭の中で響く衝撃は大きくなってくるような気がして。




──どうしよう……







西「詩」


不意に、頭上から聞こえてきた優しい声。



ゆっくりと目を開ければ。




西「大丈夫か?」



私の目を覗き込んでいるにっしーがいて。




──どうして…、


──気付いてくれるんだろう



そんな事を思いながらも、思わずにっしーの服の袖を掴んだ。




西「詩?」


「あの…、勘違い…かもしれないんだけど」


西「うん?」



「…………少しだけ、ホントに少しだけ……頭が痛い」



その言葉を聞いたにっしーは、私の手を優しく掴む。



西「薬は?」


「飲んでる」


西「今のところ、まだ大丈夫なんだな?」


「うん…」



ほんの少し考え込んだにっしーは、頷いてから私の手を離した。



西「一応メンバーと莉子ちゃんには伝えとく。何かあったらサポートするように」


「にっしー、」


西「出るんだろ?最後まで」



それは。


何処までも優しいにっしーの心遣い。




「……うん」


西「ん、後ちょっとだから」



頑張ろう。


言わなかったけど、そう言葉が続いたような気がして。



私は大きく頷いた。

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(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します! (2月20日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます!すごく面白いです!!次の章も楽しみです!これからも頑張ってください!! (2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます!マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです! (12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました!笑 とっても面白かったです! これからも頑張ってください! (12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - EYさん» ありがとうございます!ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します! (11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月9日 18時

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