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(youーside)
西「どういう事？」
「多分だけどね。私が加入してなかったとしても、AAAは今とそんなに変わらなかったよ」
根拠があるわけじゃない。
でも、7人でもきっと。AAAは同じように10周年を迎えて、皆で同じ方向を見ていた。
きっかけは違うかもしれないけど、時と共にグループは一つになっていた。
「だって皆揃って、諦めの悪さは誰にも負けないから」
へへ、と笑えば。
西「…否定できねー」
隆弘も噴き出した。
西「でも、詩がいないAAAなんて考えられないけどな」
「ふふ、私も自分がAAAメンバーじゃない人生はもう考えられないかな」
沢山の偶然が集まって。
そうして出来た今のグループの形は。
今の私達にとっては必然だから。
西「…、あのさ」
「どうしたの？」
徐に表情が固くなる隆弘に首を傾げると。
西「俺、考えてるから。これからのこと。ちゃんと」
「ん？…うん。私も考えてるよ」
今までの話の流れから、きっと言いたいのはこの事だろうと。
「10周年を迎えて、メンバーもそれぞれの道を確立しつつ、更にパワーアップしていけたら良いなぁって。個性豊かな私達だからこそ思ってる」
西「違っ…そうだけど、そうじゃなくて」
「え？」
不意に肩に置かれた手に、小さく身体が跳ねる。
西「そりゃ、AAAの事も考えてるけど！」
「う、ん…？」
西「…俺と、詩の事」
置かれた手は冷たくて。
流石に外に長時間いると冷えてくるな。
早めに帰った方がいいかも。
なんてボンヤリと思い浮かぶ。
西「考えてるから、今回実家にも連れてきた」
だけど。
真剣なその眼差しから、目が離せない。
西「今はまだ確かな事は言えないし、お互いにそんな余裕もないけど…」
「……うん」
西「俺…自分の家族が好きで、今回…それを詩にも見てほしくて…っ」
辿々しく話してくれる、その一言一言に頷いて応える。
西「いつか…詩とそんな未来を作っていきたいからっ」
そっと取られた左手の。
西「そのいつかが来るまで……ここ、空けといてほしい」
薬指を、隆弘の親指で優しく撫でられる。
その行為と、言葉の意味が分かって。
「っ……！」
胸が締め付けられるように苦しくなる。
煩い鼓動は、決して嫌なものではなくて。
「…はい」
ただ一言、そう答えて。
感情のままに抱き着けば、しっかりと受け止めてくれた。
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海(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます！次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！ (2020年2月20日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！すごく面白いです!!次の章も楽しみです！これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました！笑 とっても面白かったです！ これからも頑張ってください！ (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ＥＹさん» ありがとうございます！ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年11月9日 18時
