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(uno-side)


1日目も、2日目も。


何事もなくライブは終わって。



ホテルの部屋で、女子三人ベッドの上で話す。





宇「詩、ココア飲んだらもう寝なよ」


「うん」


伊「微熱あるからね」



ホテルに戻ってきた詩の体温を確認すると、僅かな熱。



ライブ後だから身体が火照ってるだけなのかもしれない。


本人もあまり辛いという症状はないみたいだけど、念には念を。





その後すぐに詩は眠りについて。



まだ眠気のこない私達2人は飲み物を買いがてら部屋の外に出る。




伊「覚えてる?あの時のライブ」



不意に言った千晃の、あの時のライブという言葉で思い至るのは、初めてこの8人で出たライブ。



宇「……うん」


伊「私、ずっと詩が羨ましかったんだ」



そう言う千晃は何処か遠くを見ていて。



伊「詩が私とまっすぐに向き合おうとしてくれた事はとても嬉しかった」


宇「うん」


伊「でも、それと同時に羨ましかったんだよね」



此方を見ない千晃が、自嘲気味に笑う。



伊「倒れたときもね、心配したのは勿論だけど、心の何処かでは思ってたの。私が詩の立場だとしたら、ここまで皆は心配してくれるのかなって」


宇「……」


伊「もうあれから何年も経ってるのに、未だにそう思ってる自分がいることに……今日、気が付いた」



最低だよね。


千晃の言葉が、静かな廊下に響く。




伊「私、ずっとずっと…」


宇「確かに、詩の代わりは誰にもなれない」



唯一の親友で、私達の歌声をコーラスで支えてくれるかけがえのないメンバー。



その立ち位置に、他の誰かが来るなんて考えられない。





宇「でも……千晃だってそうだよ」


伊「!」



10年以上前、詩がデビュー前のAAAを去った後。



歌もダンスも素人だった千晃がやって来て、本当に努力してAAAのメンバーになってくれた。



宇「私にとって、千晃も代わりのいない大事なメンバーだよ」



AAAとして活動した同姓の女子メンバーは、期間で言えば千晃が1番長くて。



この10年はきっと、私達しか分かり得ない。





宇「……って、何で泣いてるの」


伊「っ宇野ちゃんが…泣かせるから」



泣いている千晃を見ると、何だか私まで涙腺が緩んできて。



宇「頑張ろーね。後1日」


伊「うん。詩も、メンバー8人全員で」



2人で泣きながら笑った。

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(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します! (2月20日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます!すごく面白いです!!次の章も楽しみです!これからも頑張ってください!! (2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます!マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです! (12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました!笑 とっても面白かったです! これからも頑張ってください! (12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - EYさん» ありがとうございます!ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します! (11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月9日 18時

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