37 ページ38
(youーside)
姉「やだー！顔ちっさいし、肌白いし！目、大きいー！芸能人って皆こうなの！？」
「！？」
姉「睫毛ふさふさね。ていうか指ほっそ！ギター弾いてるのに！」
西「ストップストップ。姉ちゃん、詩が置いてけぼりになってるから！」
姉「え？…あっはは。ごめんごめん」
私から手を離したお姉さんはカラカラと笑う。
私の肩に手を置いた隆弘は、お姉さんをジットリと見やる。
西「ったく、はしゃぎ過ぎだっつの」
姉「あ、そーいう事言っちゃうんだ。詩ちゃん後で隆の昔の恥ずかしい話教えてあげるね」
西「わー！悪かったって！」
お母さんに対してもそんな感じがするけど、お姉さんには完全に弱いらしい隆弘に、つい笑みが溢れた。
「仲良しなんですね」
西「今のどこ見てそれ思った！？」
母「もー、良いからさっさと上がりなさい。いつまで玄関で話してるの」
お母さんの一言でまずは荷物を片付けて。
早速夕飯作りに取り掛かるらしいお母さんに手伝うと申し出たのだけれど。
母「ありがとう。だけどそれより、あの子の相手してやってくれると助かるわ」
そういった指で示す先には。
姉「おねーちゃんとお話ししましょー」
ニコニコと笑うお姉さん。
上機嫌な彼女に連れられて、リビングのソファに腰掛けた。
姉「んふふ」
「？」
やっぱり上機嫌な様子のお姉さんに首を傾げると、ごめんごめんと笑顔を向けられる。
姉「嬉しいのよ。隆が女の子連れてくるなんて今までなかったから」
「そうなんですか？…学生時代とか、女子に人気そうですけど」
姉「モテてはいたみたいだけど、家に連れてくるのは詩ちゃんが初めてよ」
あ、飲んでね。と。
出してくれたのは私の好きなココア。
姉「ココア好きなんだよね？」
「はい、ありがとうございます」
一口飲んでホッと息を吐き出すと。
姉「上京して、AAAに入ってからはそれこそずっと仕事ばっかり。でも、帰ってくると詩ちゃんの話をよくしてくれたんだよね」
「私の話、ですか？」
一体どんな話をされてたんだろう。
気になるような、知りたくないような。
そんな私の心情に気付いているのか分からないけれど、お姉さんはゆっくりと教えてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます！次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！ (2020年2月20日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！すごく面白いです!!次の章も楽しみです！これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました！笑 とっても面白かったです！ これからも頑張ってください！ (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ＥＹさん» ありがとうございます！ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海 | 作成日時：2019年11月9日 18時
