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(sueyoshi-side)
「美味しい…！」
末「だろ？」
ニコニコと幸せそうに食事を楽しんでる詩に少し安堵する。
ここ最近、詩は目に見えて痩せてきていて。
元々華奢なのが更に痩せてるものだから、ファンの間でも心配する声がチラホラ上がっているくらいだ。
「ありがとうね」
最後、デザートを食べながら。
ポツリと詩は呟いた。
「仕事してたら、たまに食事とるの忘れてるときもあって」
危うく今日もそうなるとこだった、と。笑う詩は何だか痛々しく見えた。
末「仕事に没頭してないと、考えてしまうことでもある？」
「……そういうんじゃ、」
末「俺らの仲やん。今更隠し事すんな」
それこそ青春真っ盛りの高校生の頃からの付き合いで。
お互いに知ってること、察してることなんて沢山あるだろう。
末「……じゃあさ、俺の話聞いてくれる？」
「秀太の？」
聞き返しながら、きっともう詩も薄々は分かっているんだろう。
末「俺……昔から、千晃のことが好きだ」
「……うん」
驚くわけでもなく、その感情を肯定も否定もするわけでなく。
末「多分、メンバーとしての感情よりも先だった。勿論メンバーとしても大事だけど、」
「うん、」
詩はただ静かに頷くだけ。
末「俺は、ずっとこの想いを持ちながら、メンバーとしてあいつと接してる」
「うん…」
末「軽蔑する？」
「まさか」
そんなわけない、と。詩は勢いよく首を横に振った。
「……秀太は、直接千晃には言わないの？」
末「……何となくさ、分かるんだよね。千晃は…俺個人の事をどう思ってるのかは知らないけど…AAAの末吉秀太にそれは求めてないって」
感情的な１面もあれば、意外と割り切るタイプでもある千晃は、仕事とプライベートは完全に分けて考える人間だ。
女子メンバーで遊びに行くこともあるし、直也くんとは旅行に行ったりもするみたいだけど、それはあくまで仲の良いメンバーとして。
絶対にそれ以上には踏み込ませない。
それは、親友もそう。
恋人なんてもっての他。
末「だから、メンバーとしてずっと側にいられるなら、それはそれで役得だなって思う」
千晃に恋人がいるとして。
その立ち位置に、俺は決してなれないけど。
その代わり、AAAの伊藤千晃としての顔を１番近くで見られる。
それは、恋人としては絶対に得られない、俺の……メンバーとしての特権。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
