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(you-side)
ライブ当日の早朝。
まだメンバーは誰も来てないけれど、早くに開けてもらって私は武道館のステージに腰掛ける。
「うーさーぎーおーいしー、かーのーやーまー」
誰もいない観客席を眺めながら、手首のミサンガに触れた。
メンバーカラー８色から作られているそれは、遥か昔に陽斗から貰ったもの。
もう流石に切れてもおかしくない、とは思うんだけど。とても長生きしてくれていて。
「……見ててね」
今でも陽斗が近くにいるような。そんな気がした。
１０年前、陽斗を失ったとき。
まさか、自分がAAAに戻ってきて、ライブの企画が出来るだなんて思ってもなかった。
──私は、幸せ者だなぁ
歌を作るときも、ライブをやるときも、ドラマに出るときも。
何度だって思ってきたこと。
待ってくれているファンがいて、隣で肩を並べて歩いてくれるメンバーがいて。
私を愛してくれる家族や、見守り続けてくれたおば様。
歌え、と背中を押してくれた陽斗がいて。
私がどれだけ恵まれた人間であるのか実感して。
私一人には、たいした力なんて備わっていないけれど。
今できる私の精一杯を。
.
(ito-side)
オープニング映像から、暗転。
正面ステージのセット、８つの扉の１つからにっしーが登場すると、会場全体から割れんばかりの歓声が上がる。
西「優しさのナイフなら自分から抜かない やすらぎが続くなら振り翳したりしない」
今回は、各パートで一人ずつステージに出てくる段取りで。
西「傷つけたくなんかない それでも君を守りたい」
この曲は、本当に各メンバーにピッタリの歌詞だと思う。
浦「絶対の条件は感情に任せて」
リーダーが登場して、照明も移る。
また上がる歓声に、胸の高鳴りが大きくなってきた。
浦「逃げないGameだけが何かを変えてゆくんだろ」
宇「競い合う相手なら鏡の中に 永遠に存在する無限のハードル」
リーダーの安定した歌声を、宇野ちゃんの力強い歌声が引き継ぐ。
宇「信じることでどんな未来も受け入れてみせる」
日「取り乱すなよどうした？」
宇野ちゃんに当てられていたライトが消えると、今度はだっちゃんのラップ。
リズムが一転して、空気が変わる。
日「反逆の態度とるなら手は抜かないのが美学」
──本当、皆格好いいなぁ
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
