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(atae-side)
西「何で俺に聞くの？」
案の定冷たく返した西島に、詩は戸惑うように苦笑を浮かべる。
「音楽の事だから、にっしーのアドバイスも聞きたくて……ごめん、図々しかったかな」
目を伏せた詩に、一瞬西島の瞳が揺れたけど。
西「……俺じゃなくても良いじゃん」
末「おい、お前さっきからいい加減に──」
西「彼氏に聞けよ」
秀太の言葉に重ねられるように告げられて。
「……え？」
詩の目が大きく見開かれた。
「どういう、事…？」
そう言う詩やけど、吃驚したのは俺も……皆も一緒で。
横におる千晃も、実彩子ちゃんでさえも目を丸くしていた。
西「何、知られてないとでも思った？」
「知られて……って、私そんな──」
西「本人から聞いた。別に言わなきゃいけないって事はないけど、せめて俺には教えてほしかった」
浦「にっしー、その辺で…」
不穏な空気になってきて、直也くんが口を挟もうとするけれど、それよりも早くにっしーが言葉を続けた。
西「真鍋裕也と、付き合ってるって」
それは、よく知ってる名前やった。
人当たりの良さそうな笑顔が特徴やけど。
詩に対する目は何か異常で、俺等に対しては敵意さえ向けてくる事もある。
──前々から、気に入らん奴
「にっしー、私は…」
詩が口を開こうとしたその時。
ブー、ブー…と机の上に置いていた詩の携帯がバイブで震える。
目を落とした詩は、ほんの一瞬煩わしそうに眉間に皺を寄せて。
「ごめん、ちょっと出てくる」
携帯を持って、部屋を出ていってしまう。
「「「…………」」」
後には沈黙する俺等だけが残って。
西島の、詩に対する想いを知ってるだけに。
今の流れの全てを責める事も、かといって肯定する事もできずに黙り込んでいると。
宇「おかしいよ…」
ポツリ、と実彩子ちゃんが呟く。
宇「あれだけ恋愛より仕事を優先してた詩がそんなにも簡単に、しかも前触れもなく、なんて…」
実彩子ちゃんの腑に落ちないような表情に。
宇「何か変だよ……？」
俺等は何も言葉が返せんかった。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
